古代イスラエルの人たちもひょうたんが好きだった?【聖書からよもやま話255】

主の御名をあがめます。

皆様いかがお過ごしでしょうか。MAROです。
本日もクリプレにお越しいただきありがとうございます。

聖書のランダムに選ばれた章から思い浮かんだよもやま話をしようという【聖書からよもやま話】、今日は 旧約聖書、列王記第一の6章です。

列王記第一 6章18節

神殿内部の杉の板には、瓢箪模様と花模様が浮き彫りにされていて、すべては杉の板で、石は見えなかった。
(『聖書 新改訳2017』新日本聖書刊行会)

ひょうたんというのは日本でもとても馴染みのある植物ですし、様々なモチーフとしても用いられています。「ひょうたんから駒」なんてことわざはきっと誰もが知っているでしょうし、豊臣秀吉の旗印もひょうたんモチーフでした。そんな馴染みのあるひょうたんが、古代イスラエルでもモチーフとして使われていたというのは驚いたり嬉しかったり、なんだかワクワクした気持ちになります。

ひょうたんは元々はアフリカ原産の植物だとされていますが、食用にもなるし、薬にもなるし、水筒にもなるし・・・と、便利な植物として世界中で盛んに取引されて広まったようです。しかし、そんな世界的取引とはまだ無縁な頃の日本でもひょうたんはあったようで、縄文時代の遺跡から種が出土したりもしています。船もない時代にどうやってひょうたんがアフリカから日本に来たのか。ちょっと謎ですね。ひょうたんの種はとても丈夫で、海水に濡れても大丈夫だそうですから、アフリカから海に流されて来たのかもしれません。それとももしかしたら渡鳥が運んできたのか、それとも・・・・。うーん、ロマンを感じます。
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ひょうたんは、そのツルがにょきにょきと伸びていろんなものに絡みついていくので商売繁盛の象徴とされたり、身の中にたくさん種が入っているので子孫繁栄の象徴とされたり、とにかく縁起のいい植物として知られています。悪い話はほとんど聞きません。

ソロモンが神殿にどうしてひょうたん模様を入れたのかは聖書には書いてありませんが、当時のイスラエル人にとっても商売繁盛や子孫繁栄は重要なことでしたから、日本と同じような意味で「縁起物」として扱われていたのかもしれません。

「ひょうたんから駒」ということわざはもちろんイスラエルにはないでしょうが、「思ってもみないことが起こる」という意味です。聖書を読んでいると、「これはまさにひょうたんから駒だなぁ」なんて思わされるエピソードがたくさんあります。ソロモンの父、ダビデ王の生涯なんてまさに「ひょうたんから駒」の連続です。僕も神様からの素敵な「ひょうたんから駒」に期待して生きたいものです。

それではまた明日。

主にありて。
MAROでした。

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横坂剛比古(MARO)

横坂剛比古(MARO)

MARO  1979年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科、バークリー音楽大学CWP卒。 キリスト教会をはじめ、お寺や神社のサポートも行う宗教法人専門の行政書士。2020年7月よりクリスチャンプレスのディレクターに。  10万人以上のフォロワーがいるツイッターアカウント「上馬キリスト教会(@kamiumach)」の運営を行う「まじめ担当」。 著書に『聖書を読んだら哲学がわかった 〜キリスト教で解きあかす西洋哲学超入門〜』(日本実業出版)、『人生に悩んだから聖書に相談してみた』(KADOKAWA)、『キリスト教って、何なんだ?』(ダイヤモンド社)、『世界一ゆるい聖書入門』、『世界一ゆるい聖書教室』(「ふざけ担当」LEONとの共著、講談社)などがある。新著<a href="https://amzn.to/376F9aC">『ふっと心がラクになる 眠れぬ夜の聖書のことば』(大和書房)</a>2022年3月15日発売。

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