「宗教オンチ」な国民性はカルト教団にとって最高の環境です。【聖書からよもやま話253】

主の御名をあがめます。

皆様いかがお過ごしでしょうか。MAROです。
本日もクリプレにお越しいただきありがとうございます。

【聖書からよもやま話】、今日は 新約聖書、使徒の働きの1章です。このコーナーでは珍しく、3週連続で新約聖書です。それではよろしくどうぞ。

使徒の働き 1章11節

あなたがたを離れて天に上げられたこのイエスは、天に上って行くのをあなたがたが見たのと同じ有様で、またおいでになります。
(『聖書 新改訳2017』新日本聖書刊行会)

現在は「家庭連合」と名前を変えた旧統一協会の問題が日々世の中を騒がせていますが、この教団の教祖である文鮮明は「再臨のキリスト」を自称しています。実は現在、同じように「再臨のキリスト」を自称する新興宗教の教祖さんは、世界に何百人もいます。

しかし、彼らは誰一人として本当の再臨のキリストではありません。なぜならキリストの再臨は、キリストが天に上っていったのと同じ有様で起こると、聖書にこのように明らかに書いてあるからです。それがどんな有様であるかについては、同じ章の9節に書いてあります。「こう言ってから、イエスは使徒たちが見ている間に上げられた。そして雲がイエスを包み、彼らの目には見えなくなった。」つまり本当の再臨のイエスは雲と共に天から下りてくるということです。

では文鮮明さんはどのようにこの世に現れたでしょう。この方は1920年の1月6日に日本統治時代の朝鮮半島の平安北道定州郡で生まれました。雲と共に下りてきたわけではありません。他の人たちと同じように、普通に生まれています。ですからこの点だけを取ってみても、彼は決して「再臨のキリスト」ではないことがわかります。

聖書には、世にこのような「偽キリスト」がたくさん現れることも予言していますし、彼らに気をつけるように注意喚起もしています。

偽キリストたち、偽預言者たちが現れて、できれば選ばれた者たちをさえ惑わそうと、大きなしるしや不思議を行います。いいですか。わたしはあなたがたに前もって話しました。ですから、たとえだれかが『見よ、キリストは荒野にいる』と言っても、出て行ってはいけません。『見よ。奥の部屋にいる』と言っても、信じてはいけません。
(マタイの福音書24章24〜26節)」

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現在、「統一協会を解散させろ」とか「統一協会のような行動を罰する法律をつくれ」という世論が強くなっています。もちろんそのようなことも必要です。しかし実際にそれが実行されたとしても、世の中のカルト問題はなくなりませんし、おそらく統一協会自体もなくなりはしません。

たとえば詐欺は法律で規制されていますし、詐欺をすれば罰せられますが、詐欺は世の中からちっともなくなりません。詐欺から身を守り、詐欺を撲滅する最も良い方法は、法律や制度の制定ではなく、一人一人の意識と知識です。「詐欺にやられないぞ」という意識と、詐欺にやられないための様々な知識を一人一人が持つということが、最も有効な詐欺対策です。法律や制度はそれをサポートするに過ぎません。

世の中からコンピュータウィルスやハッキングもなくなりません。いくら国が法律や制度でそれを防ごうとしてもなくなりません。ウィルスやハッキングを防ぐのに何より大切なのは一人一人のセキュリティ意識と知識です。

統一協会をはじめとする数多のカルト問題も同じです。彼らを撲滅するのにもっとも必要なことは政府による法律や制度の改正よりも、一人一人の意識と知識です。「カルトにやられないぞ」という意識と、そのために必要な知識を一人一人が持つということが、最も有効なカルト対策です。もちろん法や制度の改正も必要なことですが、一人一人の意識と知識がなくてはそれらもあまり意味をなさないでしょう。

日本人は半分以上が「自分は無宗教である」と認識している世界的に稀有な民族ですが、この宗教に対して無関心な、いわゆる「宗教オンチ」な風土は、統一協会はもちろん、あらゆるカルト教団にとってこの上なく快適な環境です。彼らが暗躍するのに最適な環境をつくってしまった一つの要因はこの「宗教への無関心」にあるのかと思います。反対に、一人一人が少しずつでも「意識と知識」を向上させれば、彼らは途端に息苦しくなってくるんです。

それではまた明日。

主にありて。
MAROでした。

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