8月10日 エレミヤ書3章22節

背信の子らよ、立ち帰れ。わたしは背いたお前たちをいやす。
エレミヤ書3章22節(参考箇所同書3章19〜4章4節)

「背信の子らよ」とは、イスラエルが主なる神への信仰を捨てて、バアル神ヘと心変わりしたことを審いているのです。北も南も全イスラエルがこのような姦淫(かんいん)に等しい罪を犯したため(6節以下)、神はその罪を審くため敵を起こし、彼らを滅びへと追いやられたのであるというのがエレミヤの主張でした(1章14節以下)。

人が罪を犯すなら敵の手を借りてでも、神は罪の悔い改めを迫られるお方であるとは旧約の信仰の厳しい一面です。神は敵対するものからわたしたちを守ってくださるのであって、敵は滅ぼされるものだという安易な考えは通用しないのです。神は敵までも御自分の味方にされるお方です。今日のわたしたちにとっては不都合なことが起ったなら、そこには神が敵対するものを通してでも悔い改めを迫っておいでなることを知る機会かもしれません。

しかしながら、「背信の子らよ」と呼び掛けられる神は、「立ち帰れ」と言われる神でもあります。「背信の子よ」とは、神に背中を向けている罪人の姿です。その背中に向かって神は「わたしに背いたお前たちをいやす」と言われるのです。徹底して罪を審く神は、徹底して赦(ゆる)すお方であることを知るのです。

 






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