衆院選候補に「1700億円あったら何をしますか?」と尋ねてみたい【聖書からよもやま話70】

皆様いかがお過ごしでしょうか。MAROです。今日も日刊キリスト新聞クリスチャンプレスをご覧いただきありがとうございます。

毎回、新旧約聖書全1189章からランダムに選ばれた章を読んで、僕の心に浮かんだ事柄を、ざっくばらんに話してみようという【聖書からよもやま話】、今日は 旧約聖書、歴代誌第二の9章です。それではよろしくどうぞ。


◆歴代誌第二 9章13節

一年間にソロモンのところに入って来た金の重さは、金の目方で六百六十六タラントであった。(『聖書 新改訳2017』新日本聖書刊行会)


この章ではソロモン王が治めた頃のイスラエル王国全盛期がどれほどのものであったかが語られています。その一端として、ソロモンのところにシェバをはじめとする異国から一年間に入ってきた金の量が記載されていますが、それが666タラント。・・・と、言われてもピンと来ませんよね。

1タラントは現在の単位に直すと34kgほどですから、666タラントは約22.6tです。今の日本の金の小売り相場は大体7500円/gですから、現在の価値に直すとざっと1700億円です。しかもこれはあくまで「一年間の」量ですし、この他にも様々な収入があったと記されています。

とはいえ、22.6tなんて言われても、やっぱりなんか実感が湧きませんよね。そんな重たいものは人間には持てないですから。そこで聖書はもうちょっと実感の湧く記述もしてくれています。それはソロモンがその金を使って作った盾です。大きいのを200と、小さいのを300。大きいのは一つ約6.8kg、小さいのは半分の3.4kgです。こうなってくると、その重さをしっかりと想像できます。

こういう計算ってワクワクしますよね。自分のお金じゃないのに、しかも宝くじに10回当たったって手にすることのできるわけもないお金なのに、想像するとワクワクしますよね。「聖書は実感を得ながら読むことが大切です」とは、クリスチャンの間でよく言われることですが、金とか銀とか宝石とか、あるいは食べ物とか、自分の欲しいものだと実感もより得やすいですよね!!

とか言いつつ、僕にもし1700億円ものお金が与えられたとして、何がしたいかと考えると、正直何も思い浮かびません。今の生活を気に入っていますから引っ越す気も起きませんし、車も乗りませんし、高い和牛ステーキも脂が多すぎて近頃あんまり食べられません。自分のために使おうとするのなら、1700億円はあまりにも多すぎるお金です。しかし一方でオリンピックのメインスタジアムとして建設された新国立競技場の建設費は1569億円だそうですから(この建設の賛否はさておき)、国のためとかみんなのために使おうとするなら、1700億円はあっという間に消えてしまうお金です。それだけのお金を神様から与えられたということは、ソロモンは神様から「みんなのための仕事をしろ」と言われたということでもあります。

自分自身が必要とするお金以上のお金を与えられた時、それは神様からの「みんなのための仕事をしろ」というメッセージなのかもしれません。最終的にソロモンはそれがうまくできずに、神様に怒られて、国も分裂の惨劇へと向かってしまうのですけれど。お金が与えられた時に何をするか、何を望むか。それこそが、神様が注視する本当の試練なのかもしれません。富は本当は「自分のもの」ではなく、「預かりもの」だと思うべきです。

もうすぐ衆議院選挙ですけれど、そこで選ばれる政治家の方々はまさに日本のみんなの莫大な富を預けられる人たちです。できることなら候補者全員に「1700億円もらえたら何がしたいですか?」と聞いてみたいです。あれやこれやと自分の欲求ばかり並べる人はもちろん困りますけど、「何もありません!」と言われてもそれはそれで困ります。「みんなのための仕事」のできる人を選びたいなと思います。

それではまた。
主にありて。
MAROでした。


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