主の御名をあがめます。
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◆1754年8月23日 ルイ16世の誕生日
フランス革命により1793年に処刑され、フランス最後の絶対君主となったルイ16世の誕生日です。マリー・アントワネットの夫でもあります。「処刑された」という事実から、極悪な王様だったのかといえばそうでもなく、非常な読書家で自らの政治には啓蒙主義を取り入れ「フランス最初の立憲君主」とも呼ばれます。拷問の禁止や残酷な刑罰の廃止を命ずるなど、人権に配慮する面もあったようです。今では「残酷な処刑道具」なイメージの強いギロチンですが、これも処刑の際に罪人に必要以上の苦しみを与えないように、という配慮から発明されたようで、ルイ16世もその開発に関わっていました。刃を斜めにして殺傷能力を増すというのは、彼の発案だったようです。しかし、皮肉にもそのギロチンで自らが処刑されてしまいました。
大文豪デュマの記すところによれば、最後の言葉は「私は私の死を作り出した者をゆるす。私の血が二度とフランスに落ちることのないように、神に祈りたい」だったそうです。デュマが生まれたのは1802年で、この処刑よりも後ですから、これがどこまで正確な記録かはわかりません。しかし本当だとすれば、イエス様の十字架の上での態度を思い起こさせるような言葉です。後世の評価を見ても、少なくとも優しい王様ではあったそうです。
それではまた明日。
主にありて。