米、英の津田梅子ゆかりの大学、新五千円札の発行を祝う

　７月３日の新紙幣の発行開始を受け、５千円札の顔となった津田梅子とゆかりのあるアメリカ、イギリスの大学が祝賀のメッセージを発している。

ブリンマー大学は米ペンシルベニア州ブリンマーにある女子リベラル・アーツ大学。１８８５年にクエーカー教徒によって設立され、名門女子大学「セブン・シスターズ」の１校に数えられる。梅子は同大学に１８８９年に入学し、生物学を専攻、１８９２年に卒業した。同大学公式Ｘ（旧Twitter）アカウントは新五千円札の発行を受け、「ブリンマー大学の二期生で日本における女子高等教育の提唱者ウメコ・ツダが、この水曜日に発行開始となった日本の新５千円札の顔に！」と投稿し（７月６日）、歓喜を表明した。

英オックスフォード大学セント・ヒルダズ・カレッジも津田梅子にゆかりのある大学の一つ。女子英学塾（のちの津田塾大学）創設の２年前にあたる１８９８年に渡英した梅子は、同大学で女子高等教育の現場を視察し、英文学などの授業も聴講した。同大学は７月３日に公式ホームページ上で梅子の肖像の新紙幣の発行を祝福。聴講生として訪れた梅子と同大学の間の「特別な関係」に触れ、また梅子を「日本社会における女性の地位向上のために闘った」人物と称えた。

（翻訳協力＝木村 智）