英雄ナポレオンの最期の言葉

おはようございます。
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◆1815年6月18日 ワーテルローの戦い

英雄と言えばナポレオン、ナポレオンと言えば英雄というくらいの英雄の代名詞とも言えるナポレオン。しかしナポレオンにも限界があり、1814年、プロイセン、スウェーデン、イギリスなどの連合軍に敗れパリが陥落すると、ナポレオンはエルバ島に流されました。

しかし、ここで挫けないのが英雄の英雄たるゆえん。翌年の1815年にナポレオンはエルバ島を脱出し、パリに戻って再び権力を取り戻しました。そこで諸国との和平や妥協を試みましたがうまくゆかず、1815年6月18日、ワーテルローの戦いが勃発し、ここで敗れたナポレオンはセントヘレナ島に流され、そこでついに生涯を終えることとなりました。

このセントヘレナ島で自らの生涯を省みたナポレオンは、遺書にこんな言葉を残しています。
「私、ナポレオンは力の上に帝国を築こうとして失敗した。イエス・キリストは、愛の上に彼の王国を打ち立てている」

自らの力によって他を圧倒し、一時はキリスト教や教会の権威をも凌駕(りょうが)したナポレオンでしたが、晩年は神の前に立ち返り、このように信仰を告白しました。

キリスト教において大切なことは「強くなること」ではなく「弱さに気づくこと」です。それはナポレオンほどの強さを誇った者でさえ例外ではなく、最終的には自らの弱さに気付かざるをえなかったということなのかもしれません。

それではまた明日。

横坂剛比古(MARO)

横坂剛比古(MARO)

MARO  1979年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科、バークリー音楽大学CWP卒。 キリスト教会をはじめ、お寺や神社のサポートも行う宗教法人専門の行政書士。2020年7月よりクリスチャンプレスのディレクターに。  10万人以上のフォロワーがいるツイッターアカウント「上馬キリスト教会(@kamiumach)」の運営を行う「まじめ担当」。 著書に『聖書を読んだら哲学がわかった 〜キリスト教で解きあかす西洋哲学超入門〜』(日本実業出版)、『人生に悩んだから聖書に相談してみた』(KADOKAWA)、『キリスト教って、何なんだ?』(ダイヤモンド社)、『世界一ゆるい聖書入門』、『世界一ゆるい聖書教室』(「ふざけ担当」LEONとの共著、講談社)などがある。新著<a href="https://amzn.to/376F9aC">『ふっと心がラクになる 眠れぬ夜の聖書のことば』(大和書房)</a>2022年3月15日発売。

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