ハンガーゼロ(日本国際飢餓対策機構)は「クリスマス募金2022」の受付を開始した。今年は、世界で最も貧しい国の1つであるアフリカのコンゴ民主共和国を支援する。目標募金額は800万円。「コンゴの人々や子どもたちに愛の贈り物を届けよう」と呼びかける。
コンゴ民主共和国は、アフリカ大陸の中央に位置し、ウガンダ、タンザニア、ザンビアなど9カ国と国境を接し、西部は大西洋に接する広大な国。首都はキンシャサ。コバルト、金、ダイヤモンドなど豊富な地下資源を有するが、長年の内戦や近隣国との紛争で国土は荒廃し、経済も危機的状態にある。今年は、同国における農村部の食料自給の取り組みや都市部の孤児、ストリートチルドレンへの給食、紛争が続く部族間の和解プログラムを支援する。
これらの活動は現地パートナーのハンズ・オブ・ラブ・コンゴ(HOLC)を通じて実施中で、以下のようなレポートが寄せられている。今後この活動を継続し、拡大していくためには、さらなる支援とサポートが必要だ。
●農業プログラム
コンゴで2番目に大きな町、ルブンバシのルブア村で始まった農業プロジェクトは、現在までに13村に広がって2千人以上が参加しています。HOLCは種子や農具、貯蔵庫を提供し、地域のリーダーシップトレーニングを行っています。このプロジェクトによって地元の人々の意識と価値観が変わり、援助に頼るのではなく自分たちで家族のために食料を生産できるようになってきています。さらに近隣の地域もこの恩恵を受けることができるようにするためには、より多くのサポートが必要です。●給食プログラム
首都キンシャサでの給食プログラムによって、孤児院の子どもたちが1日1~2食を食べることができるようになりました。2020年からは孤児院でキャッサバ、トウモロコシなど地元の野菜を栽培して子どもたちの食料にするための農業訓練も実施しています。ルブンバシの教会でも、子どものための給食プログラムを行なっています。昨年は、キンシャサのストリートチルドレン112人に合計10,752食、ルブンバシの ストリートチルドレン136人に13,052食を提供することができました。この支援を今後も継続、拡大するためにぜひ応援をお願いいたします。●和解のプログラム
3年前、戦闘状態にあったバンツー族とピグミー族のために、HOLCは農業活動を通じての和解プログラムを提案しました。まず一つのコミュニティがこれに参加して、互いに違いがあっても「共に生きる」ことの重要性を学び、平和という新しい価値観によって行動するようになってきました。今は一緒に農業を行い家族のために食料を生産して、部族間に信頼と平和が生み出されています。この活動にはさらに4つの村、計1,975人が参加しています。これらの活動のための「クリスマス募金」に、ぜひご協力をお願いいたします。
クリスマス募金の参加方法
1 ハンガーゼロのウエブサイトから世界食料デー募金ができる。
2 郵便振替 00170-9-68590 日本国際飢餓対策機構 記入欄に「クリスマス募金」と明記
クリスマス募金は、ハンガーゼロ公式ホームページ右のQRから専用サイトにはいり、クレジットカードで募金ができる。
問い合わせは、072・920・2225(ハンガーゼロ・広報)まで。