【訃報】 加賀乙彦さん(作家、精神科医)

撮影=山名敏郎

かが・おとひこ 1月12日、老衰のため逝去。93歳。告別式は近親者のみで行われた。

1929年、東京生まれ。陸軍幼年学校進学後に終戦を迎える。東京大学医学部卒業。東京拘置所に医務技官として務めた後、フランスに留学。帰国後、東京医科歯科大学助教授、上智大学教授を歴任。医師として勤務する傍ら執筆活動に従事。『宣告』(新潮文庫)、『ある死刑囚との対話』(弘文堂)、『聖書の大地』(日本放送出版協会)、『不幸な国の幸福論』(集英社新書)など著書多数。

芸術選奨文部大臣新人賞、谷崎潤一郎賞、日本文学大賞、大佛次郎賞、芸術選奨文部大臣賞を受賞。

58歳でカトリックの洗礼を受け、2012年の「Ministry」13号「ハタから見ていたキリスト教」では、その経緯についても詳しく語っていた。

【Ministry】 特集「もっと『ふしぎな』キリスト教」/教界なう 「あの日」から1年。 13号(2012年3月)

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