熊本で第60回朝祷会全国大会 久々の再会喜び合う

教派を超えた祈りの運動を続ける朝祷会全国連合(河村賢吾会長)が11月11、12日の両日、カトリック手取教会(熊本県熊本市)で全国大会を開いた。60回目の節目となる今回は、全国からカトリック、プロテスタントの信徒、牧師、司祭71人が集い、ともに説教に耳を傾け、祈り、賛美をささげた。全国大会は毎年1回開催されており、熊本での開催は14年ぶり。

参加者は「希望に輝く」との主題のもと、コロナ禍を経て久々の再開を喜び合った。初日の開会礼拝では、テゼの賛美、続唱の後、ヨゼフ・アベイヤ司教(カトリック福岡教区長)が「福音を生きる。福音を伝える。」をテーマに主題講演。信徒の召命とその使命について話した。

2日目の主題講演は「熊本バンドが残したもの」と題して内村公春氏(九州ルーテル学院長)が担い、熊本バンドの信仰について語った。早天祈祷では富山信氏(日本基督教団熊本白川教会牧師)の説教「信じる者になれ」に続き、5人による代表祈祷がささげられた。

閉会礼拝では、中出牧夫氏(日本ナザレン教団熊本ナザレン教会牧師)が「いつものように、さあ行こう」と題して説教。最後に今回の実行委員である堀原園江氏が閉会宣言、祈りを行い、参加者が輪になって手を組み、「神ともに」の賛美歌を合唱して幕を閉じた。

長年、全国大会に参加してきた三島克己氏は、「印象に残る素晴らしい大会だった。熊本朝祷会のチームワークに敬服する」と振り返った。会長の河村氏は「コロナ渦を乗り切って、超教派による朝祷会の働きが神の栄光を現わすため、さらに前進できることを願っている。とても意義ある調演、説教が多く、これからの信仰生活に役に立つ。勇気とエネルギーをいただいた」と喜びを語った。

終了後は希望者を対象に「オプショナルツアー」が企画され、熊本市内コースに18人、天草コースに14人が参加。キリシタン遺跡などを訪ねた。(報告=歌野清三)

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