【インタビュー】落語で福音の種をまきたい ゴスペル亭パウロさん夫妻(後編)

前編を読む)

──福音落語はオリジナルですか。

パウロ:作家さんがいるんです。西尾修(おさむ)さんという同じ教会の人で、私が原案を渡すと、さらに素晴らしいものができてくる。最後にクスッと笑わせるのが上手いんです。

──持ちネタは何本くらい?

パウロ:福音落語が7本、古典落語が3本、そのほかに防災落語3本、事業承継落語2本、終活落語2本、平和・いじめ問題落語1本、振り込み詐欺防止落語2本と、全部で20本ほどです。

──防災や詐欺防止などの関心のある話題なら、一般の人にも受け入れやすいですね。

パウロ:そうしたテーマの落語を演じますと、多くの方が集まります。落語が教会に足を運ぶ近道になればと思っています。

──これまで、どのような喜びがありましたか。

パウロ:大切なのは福音の種をまくことなので、「その種の芽が出て実が豊かに実った」、「挨拶(あいさつ)ぐらいしかしなかった教会の近くの人たちが教会に来てくれるようになった」と聞くと嬉しいですね。

純子:以前、長野県の栄(さかえ)村に行かせていただき、2年後にもう一度オファーがあって訪れました。そのとき、前に落語を聞きに来てくださった方が、後日、洗礼を受けたとお聞きしました。

また名古屋に行かせていただいた時には、ある牧師のご両親が「落語なら」と見に来てくださいました。最初は硬い顔をされていたのですが、終わった頃にはニッコリとしたお顔になられていて、「以前は息子が牧師になることに反対していたが、落語を聞いて考えが変わった。そこにイエス様がいるように感じた。これからは教会に行きますよ」と話してくださったんです。

今年は、豪雨被害のあった岡山県倉敷市真備町に行かせていただいたのですが、落語会が終了してから年配の牧師夫妻が来てくださいました。これからどのように進んでいこうか悩まれていたそうですが、「福音落語を聞いて、もう一度この地域で頑張っていこうと奮い立った」とおっしゃってくださり、握手を求められたのが本当にうれしかったです。

神様のご計画は、私たちの思いや考えよりもはるかに高いものだと感じます。私たち夫婦がこの働きを続けられるのも、神様によって平安を与えられ、多くの愛する兄弟姉妹の祈りに支えられているからだと思っています。感謝の気持ちでいっぱいです。

──最後に、今後のビジョンについて教えてください。

パウロ:ゴスペル落語の広がりの中で、大阪北浜にありますVIP関西センターで「福音座」が開催される運びとなりました。ぶどうの木キリスト教会(大阪市北区)の若竹孝行(わかたけ・たかゆき)牧師が中心となって、内容盛りだくさん(福音落語、昭和歌謡ゴスペル、フルート、漫画コント)のイベントが24日午後2時から開催されます。演者全員が福音を語ります。私は福音落語「罪ゆるされた女」を演じさせていただきます。

来年4月には、初めて四国徳島での落語会も計画されています。5月には、大阪の朝祷会全国連合会で福音落語をさせていただく予定になっています。例年9月の連休には「関東エリア福音遠征」で参遊亭遊助さんと二人で福音を語りたいと思います。この方は江戸福音落語、私は上方福音落語です。さらに東北や信州の被災地にも機会があれば、また行かせていただきたいと思います。

超教派の働きとして、これからも落語仲間はもとより、いろんなジャンルの方とジョイントさせていただきたいと思います。また、お気軽にお声をかけてください。

近々、小学生を対象に「親子落語教室」が開催されます。教えるというか、一緒に楽しむという感じです。今は、キリスト教系の幼稚園のバスの運転手をしていて、休みの日に日本中を回って落語を聞いていただいています。

大災害が頻繁に起こるこの時代ですが、神様はあなたを愛されています。神様様の愛を信じ、神様と共に人生を歩んでいきましょう。

「福音のためなら、わたしはどんなことでもします。それは、わたしが福音に共にあずかる者となるためです」(1コリント9:23)

 






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