2月23日は中島みゆきの誕生日

 

今日2月23日は中島みゆきの誕生日です。

7枚目のアルバム「生きていてもいいですか」(1980年)のタイトルにもなった歌詞がある7曲目「エレーン」は、彼女が麻布のアパートに住んでいた頃、同じアパートに住むヘレンという名の外国人娼婦の思い出が基になっているといいます。ある朝、無惨な全裸の惨殺死体でゴミ捨て場に遺棄され、犯人も見つからずじまい。

エーロ・ヤルネフェルト「イエスと姦淫の女」

林晃三著『中島みゆき──歌でしか言えない世界』(叢文社)ではこのように解説されています。

その裏話を知った時、私は、すぐに新約聖書の中の「石で打たれる姦淫の女とそれを救ったイエスの話」を思い出した。……中島みゆきは、おそらく聖書の中のこの有名な話はよく知っていただろう。というのは彼女はカトリック系の札幌藤女子大学で4年間学んでいるからだ。

詩人の谷川俊太郎との対談の中で、「生きていてもいいですか」のアルバム名の由来について、谷川氏から聞かれたところ、「あたし、なにかと罪を重ねますから」などと答えている。

(その答えも誰もが知っているから誰も問えないという歌詞は)誰もが自らの罪を認めざるを得ないからこそ、「生きていてもいいですか」と、問うことができないのである。

また、今年から天皇誕生日が今日になりました。ちなみに昭和天皇の時は4月29日、上皇の時は12月23日でした。

雑賀 信行

雑賀 信行

カトリック八王子教会(東京都八王子市)会員。日本同盟基督教団・西大寺キリスト教会(岡山市)で受洗。1965年、兵庫県生まれ。関西学院大学社会学部卒業。90年代、いのちのことば社で「いのちのことば」「百万人の福音」の編集責任者を務め、新教出版社を経て、雜賀編集工房として独立。

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