カトリック名古屋教区、緊急事態宣言が出ている間、主日、平日すべての公開ミサを中止

 

カトリック名古屋教区(教区長:松浦悟郎司教)は6日、「新型コロナ・ウイルス対策(8)」という文書を発表した。安倍総理大臣が同日夕、「緊急事態宣言」を1カ月程度、東京、埼玉、千葉、神奈川、大阪、兵庫、福岡の7都道県に7日にも出すと明言したが、「その適用範囲がどこであっても、名古屋教区として……緊急事態宣言が出ている間、主日、平日すべての公開ミサを中止とします」、「聖なる三日間、復活の主日ミサも中止します」と方針を示した。

対策(5)」(3月21日付)では、愛知県内の小教区を対象にして、主日のミサをしないという選択も許可するとしていたが、「対策(7)」(4月1日付)で、それを名古屋教区全域に適用するとしていた。

その代わり、9日から始まる「聖なる3日間」(聖木曜日、聖金曜日、復活徹夜祭)の典礼、そして12日の「復活の主日」のミサは、ユーチューブによるライブ配信をする(聖なる3日間は午後8時から、復活の主日は午前10時から)。

カトリック布池教会(写真:Tomio344456)

名古屋教区の管轄区域は愛知県、岐阜県、石川県、福井県、富山県の5県で、新型コロナ・ウイルスの感染者が確認されているのは、6日現在、愛知県が228人(2日は189人)、福井県が59人(同30人)、岐阜県が58人(同34人)、石川県が43人(同16人)、富山県は11人(同8人)。

新型コロナ・ウイルス対策(8)」の全文は以下のとおり。

聖週間が始まりました。皆さんには、それぞれの場で新型コロナ・ウイルス感染が起こらないように配慮しながらも、宣教司牧の務めに励んでおられることと思います。

さて、日本ではいよいよ緊急事態宣言が出される事態となりました。その適用範囲がどこであっても、名古屋教区として以下のようにしたいと思います。

1 緊急事態宣言が出ている間、主日、平日すべての公開ミサを中止とします。

*これまでの方針のように、司祭は必要に応じて信徒が秘跡を受けられるように配慮して下さい。必要と思われるミサ、葬儀、結婚式などは慎重に行って下さい。

*それぞれの小教区では、教会に集まれなくても心を一つにして祈り、共に歩んでいることを感じられる配慮をお願いします。特に、高齢や病気で教会に来られない人たちが、ますます孤独の中に置かれないようにと願っています。

2 聖なる三日間(4月9日、10日、11日)、及び復活の主日(12日)について

*聖なる三日間、復活の主日ミサも中止します。すべての司祭は、今年に限って、この日、ふさわしい場所で会衆なしでミサ(共同司式)をすることができます(バチカン秘跡省教令)。

*聖なる三日間、及び復活の主日のミサは、YouTubeによるライブ配信をします。場所は富山教会で、司教主式、富山教会司祭共同司式で行います。時間は、聖なる三日間は午後8時から、復活の主日は、午前10時からです。

*ライブ配信は、名古屋教区のホームページからアクセスして下さい。これらのミサは、録画でも見られますが、バチカンからの勧めでは、できればライブ(同時間)に心を合わせていただければと思います。

3 4月8日(水)の聖香油ミサ及び、金銀祝は延期します。

*いつ行うかについては、状況を見てお知らせします。

以上、取り急ぎお知らせします。ホームページでは、今後もさまざまな情報を上げていきます。皆さまのご協力をよろしくお願いします。

祈りのうちに

雑賀 信行

雑賀 信行

カトリック八王子教会(東京都八王子市)会員。日本同盟基督教団・西大寺キリスト教会(岡山市)で受洗。1965年、兵庫県生まれ。関西学院大学社会学部卒業。90年代、いのちのことば社で「いのちのことば」「百万人の福音」の編集責任者を務め、新教出版社を経て、雜賀編集工房として独立。

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