11月4日「涙の祈り(詩編6編)」

 涙は生物学的な神からの贈り物である。涙は感情的・霊的な経験を表すための肉体的な道具である。しかし、わたしたちは涙にどう関わるかがよく分からないことを知っている。涙に溺れると、自己憐憫(れんびん)さが助長される。涙を抑えると、自分の感情に触れることを失う。だから、涙に「祈り」を加えてみなさい。その時、わたしたちの悲しみは、わたしたちの主の悲しみと繋がり一つとなる。そのようにして、わたしたちの悲しみの根源を見出し、そこからの脱出の道を見出すのである。
 

わたしのさすらう足取りを
あなたは一つひとつ覚えてくださった。
夜通しさすらうその間
涙は流れ あなたの帳簿へ
一つひとつの痛みの跡を
あなたは記してくださった。
 ―― 詩編56編9節

*引用される「聖書の言葉」はピーターソンさんの翻訳・翻案を訳したものです。

63db463dfd12d154ca717564出典:ユージン・H.ピーターソン『聖書に生きる366日 一日一章』(ヨベル)
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