奪われても失っても一喜一憂しない【聖書からよもやま話458】

主の御名をあがめます。

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
あっという間に2023年も終わり、
2024年が始まりましたが
皆様いかがおすごしでしょうか。MAROです。
本日もクリプレにお越しいただきありがとうございます。

聖書のランダムに選ばれた章から思い浮かんだよもやま話をしようという【聖書からよもやま話】、今日は 旧約聖書、ヨシュア記の19章です。よろしくどうぞ。

ヨシュア記 19章47節

ダン族の地域は彼らから失われたので、ダン族は上って行き、レシェムと戦った。彼らはそこを取り、剣の刃で討つと、これを占領してそこに住み、自分たちの先祖ダンの名にちなんでレシェムをダンと呼んだ。(『聖書 新改訳2017』新日本聖書刊行会)

イスラエル12部族はくじびきによってそれぞれの所有地を得ました。その詳細がこのヨシュア記19章には書いてあるのですけれど、ダン族の土地については興味深い記述があります。その地域は彼らから「失われた」と書いてあるんです。つまりダン族はせっかく領地を得たのにそれを他の民族に奪われてしまったのですが、しかしそれを戦って取り戻したということです。神様から与えられた領地でも、他の人に奪われてしまうことがあるんです。「ここは神様からもらった領地だから誰も奪えやしないさ、わっはっは」とあぐらをかいて油断していると、奪われてしまうこともあるんです。

僕たちもまた、神様から恵みをいただいて生きているものですが、その恵みにあぐらをかいて「あっはっは」と油断していると、思わぬことからそれを奪われてしまうかもしれません。たまに、「僕はクリスチャンだからあらゆる罪を神様にゆるしてもらえる。だから僕は何をしてもいいんだ」なんて言ってやりたい放題をしてしまう方がいたりします。でもそんなのは完全に恵みの上にあぐらをかいた状態です。神様から「こらー!そんな態度ならこの恵み、取りあげ!!」と、取り上げられてしまうかもしれません。

僕たちは恵みを受けているからこそ、その恵みにあぐらをかいてはいけないんです。
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しかし「そうか、神様の救いも恵みも油断していると奪われてしまうのか・・・」と、がっかりしたり怯えたりする必要はありません。ダン族は奪われた土地を取り戻しました。僕たちもまた、罪を悔い改めればきっと神様はまた恵みを与えてくださるでしょう。旧約聖書最大の患難であったバビロン捕囚でさえ、最終的にイスラエルの民は奪われた地に戻ることができました。

まして今は旧約ではなく新約の時代です。奪われた「約束の地」はイエス様が僕たちの代わりに取り返してくれます。僕たちはそれに感謝すればいいんです。もちろんだからと言って「イエス様がいるから大丈夫、何をしても大丈夫!」とあぐらをかいていたら「やっぱりとりあげ!」とまたお仕置きを受けることもあるかもしれませんが。

僕たちは何かを奪われても何かを失ってもそれに一喜一憂せず、ただイエスキリストを見上げて信じていれば、きっとそれはいつか取り返されます。祈って委ねればいいんです。ダンの領地も取り返した、バビロン捕囚からも生還させた神様が、ましてイエス様を見上げる僕たちを見捨てることはありません。安心して、今年も生きていきたいと思います。

それでは今年もよろしくお願いします。

主にありて。
MAROでした。

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横坂剛比古(MARO)

横坂剛比古(MARO)

MARO  1979年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科、バークリー音楽大学CWP卒。 キリスト教会をはじめ、お寺や神社のサポートも行う宗教法人専門の行政書士。2020年7月よりクリスチャンプレスのディレクターに。  10万人以上のフォロワーがいるツイッターアカウント「上馬キリスト教会(@kamiumach)」の運営を行う「まじめ担当」。 著書に『聖書を読んだら哲学がわかった 〜キリスト教で解きあかす西洋哲学超入門〜』(日本実業出版)、『人生に悩んだから聖書に相談してみた』(KADOKAWA)、『キリスト教って、何なんだ?』(ダイヤモンド社)、『世界一ゆるい聖書入門』、『世界一ゆるい聖書教室』(「ふざけ担当」LEONとの共著、講談社)などがある。新著<a href="https://amzn.to/376F9aC">『ふっと心がラクになる 眠れぬ夜の聖書のことば』(大和書房)</a>2022年3月15日発売。

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