【今日は何の日】1492年8月11日 初のコンクラーベにより、アレクサンドル6世が選出される。

主の御名をあがめます。

連休が明けましたがそのままお盆休みという方も多いのでしょうか。おやすみの方はごゆっくり、お仕事の方は張り切って参りましょう。今日もクリスチャンプレスをご覧いただきありがとうございます。

◆1492年8月11日 初のコンクラーベにより、アレクサンドル6世が選出される。

コンクラーベというのはラテン語の「cum clavi(鍵がかかった)」が語源で、ローマ教皇を選出するための特別な選挙のことです。その名の通り密室で、120名前後とされる枢機卿の3分の2の票を誰かが獲得するまで何回も投票を繰り返します。一般の選挙のように「上位2名による決選投票」のような制度はありません。教皇が選出されるまで、枢機卿は礼拝堂の外に出ることが許されませんでしたが、2005年にこのルールは緩和されたようです。教皇選出に他国や俗世の権力が介入することのないようにするためのシステムで、この530年の間に様々な改革を経つつ、現代まで続いています。これが行われるのは一昨日このコーナーで紹介しましたシスティーナ礼拝堂です。

画像:wikicommons

このときに選ばれたアレクサンドル6世は、若い頃はかなり派手な生活をしていたようで、ピウス2世から「品行が悪い!」と叱られたりもしたそうですが、教皇になると一転して財政を切り詰め、自らも質素な生活を送り、教会の財政を好転させたそうです。賛否両論のある教皇と言えますが、一つ言えるのは昔も今も、聖なる場所を世俗化から守るというのは並大抵の困難ではないということでしょうか。

それではまた明日。
主にありて。

横坂剛比古(MARO)

横坂剛比古(MARO)

MARO  1979年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科、バークリー音楽大学CWP卒。 キリスト教会をはじめ、お寺や神社のサポートも行う宗教法人専門の行政書士。2020年7月よりクリスチャンプレスのディレクターに。  10万人以上のフォロワーがいるツイッターアカウント「上馬キリスト教会(@kamiumach)」の運営を行う「まじめ担当」。 著書に『聖書を読んだら哲学がわかった 〜キリスト教で解きあかす西洋哲学超入門〜』(日本実業出版)、『人生に悩んだから聖書に相談してみた』(KADOKAWA)、『キリスト教って、何なんだ?』(ダイヤモンド社)、『世界一ゆるい聖書入門』、『世界一ゆるい聖書教室』(「ふざけ担当」LEONとの共著、講談社)などがある。新著<a href="https://amzn.to/376F9aC">『ふっと心がラクになる 眠れぬ夜の聖書のことば』(大和書房)</a>2022年3月15日発売。

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