装幀者・長尾優氏が「お仕事展」 哲学研究者の森一郎氏との対談「もの・ひと・そして世界」も

8月23日から9月1日までの10日間、銀座・教文館(東京都中央区)3階のギャラリーステラで、装幀者・長尾優氏による装幀作品の展示会「一輪の薔薇はすべての…長尾 優装幀のお仕事展」が開催される(平日午前10時~午後7時 、日曜午後1時~午後7時)。

長尾氏は1992年、東京・吉祥寺で「ロゴス・デザイン」を立ち上げ、学校案内、会社案内、パンフレットなど、グラフィック・デザイン全般からその仕事を始動。次第に聖書や賛美歌を含む数多くのキリスト教書籍の装幀を手がける装幀者となり今日に至る。

展示会では、制作した装幀作品の展示によってその32年間の軌跡を振り返るとともに、装幀の製作コンセプト、カバーに使用した素材、製作の工程もパネル展示で紹介される。

また関連企画として、8月31日午後1時から、日本基督教団銀座教会(東京都中央区)の地下1階集会室で、ドイツ近現代哲学研究者の森一郎氏(東北大学大学院教授)と長尾氏による特別対談も行われる。

著者と装幀者という関係で長年本づくりに携わってきた2人。長尾氏が装幀を手がけた森氏の新刊『アーレントと赦しの可能性』(春風社、2024年)に描かれたハンナ・アーレントのイエス論〈イエスと赦し〉について、また長尾氏の装幀業、森氏が携わってきた著作と翻訳という互いの仕事に関する対話が期待される。当日、会場では教文館による関連書籍の出店販売も予定されている。

8月31日の銀座教会での対談イベントのみ、先着順・定員80名(要予約のため事前の申し込みが必要)。希望者は氏名、人数、電話番号を明記の上、メールアドレス londel.unico.03[アットマーク]gmail.com まで。会費1000円(資料代、図録代として)は当日受付にて。

教文館での展示会情報はホームページ(https://www.kyobunkwan.co.jp/xbook/archives/info/nagaomasaru202408)を参照。

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