宗教改革の指導者ルターは「歌って踊れる聖職者」だった 

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◆1546年2月18日 マルティン・ルター召天

「宗教改革の指導者」として有名なルターさんは「プロテスタントを作った人」とも言えます。「プロテスタント」というのは「抗議する者」という意味で、当時のカトリック教会に対して抗議の声を上げたことからこう呼ばれるようになりました。ルターは「抗議活動の指導者」だったわけです。・・・とこう書くとなんだかルターってすごく気難しい怖い人、っていうイメージになりがちですけれど、実は意外とそうでもない人だったみたいです。

ルターは聖職者であると同時に音楽家でもあり、本気で音楽で生活していこうと思った時期もあったほどだそうです。それまでラテン語でしか歌われなかったために、庶民は歌うことができなかった聖歌をルターはドイツ語に翻訳してみんなで歌えるようにしました。これにより、歌うことが宗教改革のシンボルになっていったんです。これにくわえてルターは踊ることも好きだったようで、つまり歌って踊れる聖職者だったんです。

そしてルターはビール好きな人としても知られています。どこまで本当かわかりませんが、「ビールを飲むと眠くなる。寝ていれば人は罪を犯さない。故にビールを飲むと天国に行ける」なんて言葉を残したとか。

ビールを片手に歌って踊るおじさん・・・なんかルターのイメージが変わってきますよね。しかし、晩年には痛風や尿道結石を患っていたという話もありますから、ビールの飲み過ぎだったのかもしれません。いくらルターも飲んでいたからと言って、飲み過ぎはいけません。

それではまた明日。

横坂剛比古(MARO)

横坂剛比古(MARO)

MARO  1979年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科、バークリー音楽大学CWP卒。 キリスト教会をはじめ、お寺や神社のサポートも行う宗教法人専門の行政書士。2020年7月よりクリスチャンプレスのディレクターに。  10万人以上のフォロワーがいるツイッターアカウント「上馬キリスト教会(@kamiumach)」の運営を行う「まじめ担当」。 著書に『聖書を読んだら哲学がわかった 〜キリスト教で解きあかす西洋哲学超入門〜』(日本実業出版)、『人生に悩んだから聖書に相談してみた』(KADOKAWA)、『キリスト教って、何なんだ?』(ダイヤモンド社)、『世界一ゆるい聖書入門』、『世界一ゆるい聖書教室』(「ふざけ担当」LEONとの共著、講談社)などがある。新著<a href="https://amzn.to/376F9aC">『ふっと心がラクになる 眠れぬ夜の聖書のことば』(大和書房)</a>2022年3月15日発売。

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