【訃報】 東海林勤さん(高麗博物館初代理事長、日本基督教団牧師) 2020年8月25日

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 しょうじ・つとむ 8月25日、老衰のため逝去。88歳。葬儀は家族のみで行った。喪主は長女悦子(えつこ)さん。

 1932年神奈川県生まれ。日本キリスト教協議会(NCC)元総幹事。日本基督教団稲城教会などで40年以上にわたり牧会に従事。高麗博物館初代理事長なども務めた。1970年代から80年代にかけて軍事化政権にあった韓国の民主化運動に金大中氏(後の韓国大統領)らと共に関わったほか、「原子力行政を問い直す宗教者の会」のメンバーとして、長年にわたって原発問題に取り組んだ。97年、世界教会協議会(WCC)代表団メンバーとして京都で開かれた「気候変動に関する国連枠組み条約第3回締約国会議」(COP3)にも参加。

 共著書に『拉致問題を考え直す』(青灯社、2010年)、『朝鮮を見つめて』(高麗博物館、2009年)、『東アジアの平和とキリスト教』(新教出版社、1999年)、『新約聖書小辞典』(新教出版社、1989年)、『主イエスよ来たり給え―ガリラヤ教会説教集』(新教出版社、1978年)。共訳書『地球温暖化とキリスト教―「持続可能な社会」のために』(新教出版社、1999年)では聖書教材の日本語訳も担当した。

 『福音と世界』2004年3月号の特集「朝鮮半島と日本の教会」内で座談会「韓国民主化闘争と東北アジアの平和への展望」に池明観(TK生)、鈴木正三、森岡巌の各氏と共に出席した。

 2012年12月23日にはNHK Eテレ「こころの時代/小さき者に導かれ~東海林 勤~」に出演し、東京経済大学助教授(当時、現教授)の徐京植(ソ・ションシク)氏を聞き手に自らの半生を語った。

故・金大中氏を追悼する集い「隣人愛せ」継いで 来日の李姫鎬夫人が謝意 2009年11月28日

 






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