5月13日 民数記27章15〜17節

 モーセは主に言った。「主よ、すべて肉なるものに霊を与えられる神よ、どうかこの共同体を指揮する人を任命し、・・・・・・主の共同体を飼う者のいない羊の群れのようにしないでください。
民数記27章15〜17節(参考箇所同書27章12〜22節)

モーセはアバリム山に立ち、カナンの地を見渡すよう命じられます。その地を去ってエジプトへ行き、すでに400年を経、とうの昔に彼らの土地ではなくなっていました。その地へ入るには戦って奪い取る以外に方法はありません。そこには当然土地をめぐる争いが予測されました。勝ち負けが問題になる争いなのですから、なによりも勝つための祈りを神に捧げてもよさそうなものです。しかし彼はそうしませんでした。

彼は神に向かって「主よ、すべて肉なるものに霊を与えられる神よ」と祈るのです。勝ち負けを越えて、霊が与えられることを願っているのです。人間が勝ち負けのみを問題にして事を構えれば、人間の思惑が優先します。そうなれば信仰共同体というより、人間の集まりになってしまいます。霊が与えられるとは、信仰に基づく共同体となることを意味します。

信仰共同体は人間の思惑を優先するところではありません。ある牧師が言うように「教会に人間的思惑が入り込むと、この人たちは信仰的、あの人たちは不信仰であると言うか、あるいは、これは信仰的、あれも信仰的と言うようになる」と。これでは霊的に整えられた信仰共同体とは言えません。

 






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