7月9日「皆が共に励まされるように」

皆が共に学び、皆が共に励まされるように、一人一人が皆、預言できるようにしなさい。(コリントの信徒への手紙I 14章31節)

コリント教会の礼拝は、各自が霊に導かれるままに賛美し、異言を語り、預言した。同時に声を出すので、活気はあるが、無秩序であった。これを知ってパウロは「教会が一緒に集まり、皆が異言を語っているところへ、教会に来て間もない人か信者でない人が入って来たら、あなたがたのことを気が変だとは言わないでしょうか」(23節)と言い、「すべてを適切に、秩序正しく行いなさい」(40節)と勧告した。教会は信徒たちが神を礼拝するところであるが、同時に人々に福音を証しするところである。自己陶酔的な集会は人々の証しにならない。

福音の恵みにあずかった私たちはそのことを喜ぶだけでなく、人々に語るように神から福音を預けられている。私たちが福音の言葉を語るところで、聖霊の主はその言葉を取り用いて、人々の魂に語りかけ、御業を現されるのである。聖霊によって福音が聞く人の魂に届く時、その人は自分に向けられた神の愛を知り、神を信じて生きる人間となる。人が救われるのは聖霊の働きであるが、福音が語られなければ、救いの御業は起こらない。

それゆえに、主は福音によって人々を救うために、先に救いにあずかった信徒たちに福音の宣教を命じる。パウロはすべての信徒が預言できるようにと、今日の聖句を語った。主の委託に応えて、信徒たちが福音を語れるように、教会において「共に学び、共に励まされる」教育の場は大切である。訓練され、整えられることによって、私たちは「適切に、秩序正しく」、かつ「霊に燃え、主に仕え」(ローマ12・11)、福音を宣教することができる。

 






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