メジャーリーグの「人種の壁」を壊したジャッキーとリッキー

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◆1947年4月15日 ジャッキー・ロビンソンがMLBの試合に初出場

ジャッキー・ロビンソンはアメリカのメジャーリーグに初めて出場した黒人として有名な人です。彼以前のメジャーリーグは選手がすべて白人で、アジア人を含め有色人種はいませんでした。現在、メジャーリーグで日本人選手が活躍しているのも、歴史を辿ればジャッキー・ロビンソンが拓いた道なんです。

彼の背番号「42」は、現在メジャーリーグのすべてのチームで永久欠番とされ、彼自身も野球殿堂に入り、4月15日は「ジャッキー・ロビンソン・デー」としてこの日はメジャーリーグのすべての選手が背番号「42」をつけてプレイします。
ブルックリン・ドジャース(今のロサンゼルス・ドジャース)の会長だったブランチ・リッキーという人はメソジストのクリスチャンで、「人種差別は聖書に反している」と考えていましたし、ドジャースにも新たな戦力が必要でした。そこで当時メジャーリーグと別にあったニグロリーグ(黒人選手のリーグ)で好成績を挙げていたジャッキーをスカウトしました。多くのスタッフの反発はありましたが、リッキーはジャッキーと「何をされても決して仕返しをしない」と約束し、契約までこぎつけました。ジャッキーもメソジストのクリスチャンであったので、この「仕返しをしない」というイエス・キリストの言動にも通じる約束は通りやすかったのかと思われます。そしてそれを忠実に守りました。

彼が受けた差別は耐えがたいものでしたが、その中で1947年と1949年には盗塁王、1947年の首位打者にも輝いています。現役の通算打率でも1382試合で打率.311、本塁打137、盗塁197と、輝かしい成績を残しました。

それではまた明日。

横坂剛比古(MARO)

横坂剛比古(MARO)

MARO  1979年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科、バークリー音楽大学CWP卒。 キリスト教会をはじめ、お寺や神社のサポートも行う宗教法人専門の行政書士。2020年7月よりクリスチャンプレスのディレクターに。  10万人以上のフォロワーがいるツイッターアカウント「上馬キリスト教会(@kamiumach)」の運営を行う「まじめ担当」。 著書に『聖書を読んだら哲学がわかった 〜キリスト教で解きあかす西洋哲学超入門〜』(日本実業出版)、『人生に悩んだから聖書に相談してみた』(KADOKAWA)、『キリスト教って、何なんだ?』(ダイヤモンド社)、『世界一ゆるい聖書入門』、『世界一ゆるい聖書教室』(「ふざけ担当」LEONとの共著、講談社)などがある。新著<a href="https://amzn.to/376F9aC">『ふっと心がラクになる 眠れぬ夜の聖書のことば』(大和書房)</a>2022年3月15日発売。

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