今日4月9日はディートリヒ・ボンヘッファーが処刑された日です。39歳。『共に生きる生活』(新教出版社)などでも知られるドイツの牧師、神学者です。
1939年、米国に亡命する予定を変更して、ドイツに留まり、反ヒトラー・グループの精神的支柱となりました。43年、ユダヤ人の亡命を援助したことにより逮捕。翌年、反ヒトラー・グループによるヒトラー暗殺計画が失敗に終わり(作戦会議に出席していた多くの幹部が爆死しましたが、奇跡的にヒトラーだけ助かりました)、ボンヘッファーもそのグループに関わっていたことが発覚します。4月8日、イースターの次の日曜日、仲間の囚人に乞われて礼拝の司式をしていたところを連れて行かれ、翌日、フロッセンビュルク強制収容所で絞首刑に処されました。米軍によって強制収容所が解放されたのは23日、ヒトラーが自殺したのは30日のことでした。最後の言葉は「これが最後です。私にとってはいのちの始まりです」。