「ちゃんと」やるより「毎日」やるのが大切です。

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◆1944年6月24日 ジェフ・ベックの誕生日

ジェフ・ベックはロンドン生まれのギタリストで、エリック・クラプトン、ジミー・ペイジと並び「世界三大ロックギタリスト」の一人とされるほどの人です。『ローリング・ストーン』誌の選ぶ「最も偉大な100人のギタリスト」では、第5位にランクインしています。まさにギター界の巨人です。

そんなジェフ・ベックは毎日のギター練習についてこんな言葉を残しています。「僕だって毎日練習は欠かさないよ。時にはそれが5分以上に及ぶこともあるんだ!」

え?5時間の間違いじゃないの?? はい、間違いありません。彼ははっきりと「5分」と言っています。もちろんこれには彼のジョークも含まれているでしょうから、本当に5分しか練習しないわけでは決してないと思います。しかし、ここで大切なのは「5分」ということよりも「毎日」ということです。

クリスチャンは毎日祈りの時間を持つことが望ましいとされますが、それがなかなか難しいことは、クリスチャンとして生活している方なら感じたことがあると思います。そんな大変さを実感した時、ベックさんのこの言葉は心を楽にしてくれます。「そうか、たとえ5分でも良いから毎日やることが大切なのか」と。真面目な性格であればあるほど、「ちゃんと」やらなきゃいけない!と思ってしまいがちですが、大切なのは「ちゃんと」より「毎日」なのかもしれません。

ベックさんはこの言葉に続けてこんなことも言っています。

「例えばテレビを観ている時だって、首からストラップを提げていた方が手持ち無沙汰にならなくて良いと思うよ」

テレビを観ながらだって、練習はできるということですし、練習とはわざわざすることではなく、日常の一部に溶け込ませれば、生活のあらゆる時間が練習になるということだと思います。これは祈りも同じだと思います。わざわざ「祈るぞー!」と気合を入れて祈る時間を必ずしも作らなくても、日常の中に祈りを溶け込ませること、これが毎日祈りを続けるために必要なのかなと思います。

「ちゃんと」より「毎日」これを胸に刻んで、マイペースに祈り続けたいと思います。

それではまた明日。

横坂剛比古(MARO)

横坂剛比古(MARO)

MARO  1979年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科、バークリー音楽大学CWP卒。 キリスト教会をはじめ、お寺や神社のサポートも行う宗教法人専門の行政書士。2020年7月よりクリスチャンプレスのディレクターに。  10万人以上のフォロワーがいるツイッターアカウント「上馬キリスト教会(@kamiumach)」の運営を行う「まじめ担当」。 著書に『聖書を読んだら哲学がわかった 〜キリスト教で解きあかす西洋哲学超入門〜』(日本実業出版)、『人生に悩んだから聖書に相談してみた』(KADOKAWA)、『キリスト教って、何なんだ?』(ダイヤモンド社)、『世界一ゆるい聖書入門』、『世界一ゆるい聖書教室』(「ふざけ担当」LEONとの共著、講談社)などがある。新著<a href="https://amzn.to/376F9aC">『ふっと心がラクになる 眠れぬ夜の聖書のことば』(大和書房)</a>2022年3月15日発売。

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