2019年11月6日(サムエル記上 8:4-18)

今週のみことば「この世の権威」

イスラエルの長老は全員集まり、ラマのサムエルのもとに来て、

彼に申し入れた。「あなたは既に年を取られ、息子たちはあなたの道を歩んでいません。今こそ、ほかのすべての国々のように、我々のために裁きを行う王を立ててください。」

裁きを行う王を与えよとの彼らの言い分は、サムエルの目には悪と映った。そこでサムエルは主に祈った。

主はサムエルに言われた。「民があなたに言うままに、彼らの声に従うがよい。彼らが退けたのはあなたではない。彼らの上にわたしが王として君臨することを退けているのだ。

彼らをエジプトから導き上った日から今日に至るまで、彼らのすることといえば、わたしを捨てて他の神々に仕えることだった。あなたに対しても同じことをしているのだ。

今は彼らの声に従いなさい。ただし、彼らにはっきり警告し、彼らの上に君臨する王の権能を教えておきなさい。」

サムエルは王を要求する民に、主の言葉をことごとく伝えた。

彼はこう告げた。「あなたたちの上に君臨する王の権能は次のとおりである。まず、あなたたちの息子を徴用する。それは、戦車兵や騎兵にして王の戦車の前を走らせ、

千人隊の長、五十人隊の長として任命し、王のための耕作や刈り入れに従事させ、あるいは武器や戦車の用具を造らせるためである。

また、あなたたちの娘を徴用し、香料作り、料理女、パン焼き女にする。

また、あなたたちの最上の畑、ぶどう畑、オリーブ畑を没収し、家臣に分け与える。

また、あなたたちの穀物とぶどうの十分の一を徴収し、重臣や家臣に分け与える。

あなたたちの奴隷、女奴隷、若者のうちのすぐれた者や、ろばを徴用し、王のために働かせる。

また、あなたたちの羊の十分の一を徴収する。こうして、あなたたちは王の奴隷となる。

その日あなたたちは、自分が選んだ王のゆえに、泣き叫ぶ。しかし、主はその日、あなたたちに答えてはくださらない。」