「ジャイアント・キリング」を成し遂げるコツ【聖書からよもやま話139】

主の御名をあがめます。

今日から2月になりました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。MAROです。
今日もクリプレにお越しいただきありがとうございます。

毎回、新旧約聖書全1189章からランダムに選ばれた章を読んで、僕の心に浮かんだ事柄を、ざっくばらんに話してみようという【聖書からよもやま話】、今日は 旧約聖書、  サムエル記第一の17章です。それではよろしくどうぞ。

◆サムエル記第一 17章45節

おまえは、剣と槍と投げ槍を持って私に向かってくるが、私は、おまえがそしったイスラエルの戦陣の神、万軍の主の御名によって、おまえに立ち向かう。
(『聖書 新改訳2017』新日本聖書刊行会)

今日の箇所は少年ダビデが巨人ゴリアテを倒す有名なシーンです。ゴリアテと言うのはイスラエルと敵対していたペリシテ人の戦士で、身長はなんと290cmもあったと聖書に記されています。横綱曙で身長204cm、プロレス界の巨人ジャイアント馬場さんが209cm、あのアンドレ・ザ・ジャイアントでさえ224cmと考えますと、ゴリアテのすごさが分かります。

一方のダビデはと言えば、そもそも彼は戦士でさえなく、戦士であった兄のためにお弁当を運びに来ただけの、ただの少年でした。鎧をつけたら重くて歩くことができないほどに体もまだ小さく、弱いものでした。ですから周りの人はみんな「やめときなさい!」と彼を止めたのですがダビデは「いやいや、神様がついてるから大丈夫!」と聞きませんでした。仕方ないのでサウル王も「じゃぁやってみなさい」とついにダビデをゴリアテと対戦させることにしました。

ゴリアテは「お前なんかそこらの鳥とか獣のエサにしてやるぞ!」といきりたちましたが、ダビデは「お前は剣だの槍だのを持って向かってくるけども、僕には神様がついてるから負けないんだぞ!」と啖呵を切って、ひるみませんでした。そして、石を一つ、ゴリアテに投げつけると、それがゴリアテの額に命中して、それでゴリアテは死んでしまいました。この石はダビデが事前に5つ選んで用意しておいたもので、滑らかなものが選ばれていました。ダビデは実はちゃんと事前準備をしていたんです。この出来事以来、ダビデは出世街道を突き進み、もちろん途中で紆余曲折もありましたけれど、「イスラエル最高の王」と呼ばれるまでになりました。

このエピソードが、現在でもスポーツの番狂わせなんかに使われる「ジャイアント・キリング」の語源になりました。
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人間は、ついつい剣や槍などの世の武器に頼ってしまいます。現代社会では資本とか権力とか技術とかコネとか、そういったものが武器かもしれません。しかし、神様の心が働く時、人間の頼りにする武器なんてなんの役にも立ちません。おそらく人類史上最大であろう大男が、がっちり武装して襲ってきても、ダビデの投げた石ころ一つに勝てなかったんです。

僕たちは「世の武器」でがっちり武装した敵に直面した時、ダビデのように「僕には神様がついているから負けないんだぞ!」と啖呵を切れるでしょうか。石ころを投げる勇気があるでしょうか。体が小さくてまともに武装ができなかったダビデでしたが、神様はちゃんと彼の足元に石ころを用意しておいてくださったんです。僕たちは、大きな敵に直面した時、相手の剣だの槍だの鎧だのを見て、つい「自分には剣も槍も鎧もないから勝てない」と、相手の持っているものを見て、恐れたりしてしまいます。しかし、本当にみるべきは相手の持っているものではなく、自分の持っているものです。ダビデはゴリアテの体格や装備などの「自分にないもの」ではなく、「石投げの技術と何より神様!」という「自分にあるもの」を見て「勝てる!」と確信していましたし、実際に勝ちました。

ダビデは自分の石ころが、相手に勝てる武器だと知っていましたし、神様がその武器を生かしてくれると信じていました。人の武器を見て恐れるよりも、自分に与えられた武器とそれを与えてくださった神様を信じること。周りの人も、「石ころなんか武器にならないよ」と笑うかも知れません。それでも自分の武器を信じることをやめないこと。それがきっと「ジャイアント・キリング」のコツなのかと思います。

それではまた明日。
主にありて。
MAROでした。

【今日の小ネタ】
大相撲の記録に現在まで残っている限りで一番身長が高かったのは1940〜1954年に活躍した関脇、不動岩という力士で、その身長は214cmだったそうです。

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