大井満 責任編集 キリストの日に向かって(藤原導夫)【本のひろば.com】

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評者: 藤原導夫

聖化と聖書講解を特徴とする説教集
〈評者〉藤原導夫


ケズィック・コンベンション説教集2022
キリストの日に向かって

大井 満責任編集

四六判・196頁・定価1430円・ヨベル

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本書にはイギリス、アメリカ、インドなど海外講師三名による説教が九篇、日本の牧師六名による説教が七篇収められています。いずれも2022年に日本各地で開催されたケズィック・コンベンションで語られたものです。ケズィック・コンベンションとは、イギリスのケズィック地域で始まったホーリネス運動促進のために生まれた超教派的聖会です。その歴史と伝統を受け継いで日本でも北海道から沖縄までの各地で毎年講師を立てて「聖会」が行われています。聖会は2022年で61回となりますが、各地の聖会の開催期間は1日~3日とさまざまであり、会衆は教職者、信徒の別なく参加出来るものとなっています。
この集いの特徴は、いわゆるきよめ派と呼ばれるグループが中心となっており、講師も会衆もそのような人々で構成されています。しかし近年ではより超教派的な広がりをもって講師も会衆も構成されている様子もうかがえます。そして、そこで語られる説教も単に「きよめ・聖潔」の強調のみならず、キリスト者生活全般にわたる領域へと広がっていることが見て取れるように思われます。

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