イングランドとウェールズのキリスト教徒数が、2011年の国勢調査で59%から51%に減少した。英紙「プレミア・クリスチャン・ニュース」が報じた。
国民統計局の最近の数字によると、2019年にイングランドとウェールズの人口の半数強が自身の宗教を「キリスト教」と表現したことが明らかになった。これはどの宗教にも固執しない人の数の増加と重なり、2011年の32.3%から現在の38.4%に増加している。
無宗教者のうち、53%は20代で、46%は30代だ。若年層はキリスト教徒が最も少なく、20代では35%がキリスト教を宗教として信仰しているに過ぎない。
これに対し、60代は60%、70代は74%、80歳以上では81%となっている。2021年の国勢調査の結果は発表される予定だが、国家統計局は、2019年には「無宗教」が2番目に多い回答であったというデータを明らかにしている。
この数字を受け、英国国教会の伝道・弟子化担当ディレクターであるデイブ・マーレ氏は、テレグラフ紙に次のように語る。
「自らを『キリスト教徒』と分類する人が少なくなっている時代に、人口の半数以上がまだそうであることは心強いこと。私たちは、若い世代の中にも信仰に関わる意欲があることを調査から知っている。そして、すべての年齢の人々にとって、人生の意味と答えを求めるニーズがなくなることはない」