主の御名をあがめます。
皆様いかがお過ごしでしょうか。MAROです。
今日もクリプレにお越しいただきありがとうございます。
毎回、新旧約聖書全1189章からランダムに選ばれた章を読んで、僕の心に浮かんだ事柄を、ざっくばらんに話してみようという【聖書からよもやま話】、今日は 旧約聖書、 雅歌の3章です。それではよろしくどうぞ。
◆雅歌 3章3節
町を行き巡る
夜回りたちが私を見つけました。
「私のたましいの恋い慕う方を、
お見かけになりませんでしたか。
(『聖書 新改訳2017』新日本聖書刊行会)
この歌の主人公の女性は、恋焦がれる相手を思うあまり寝床に入っても眠れず「もう、仕方ないから起きてあの人を探しにゆこう」と、町に出ました。すごい行動力というか何というか。僕も恋に悶々として眠れない夜は何度も過ごしましたが、さすがにその時に「今から町に出て探せば会えるかもしれない」とは思いませんでした。そんなこと、なかなか思いもしないし、やりもしないですよね。
案の定、彼女は夜の町をパトロールしている夜回りさんに捕まってしまいました。現代で言えば職務質問を受けたといったところでしょうか。それでも彼女は「私の愛するあの人を見ませんでしたか?」と夜回りさんに聞いたというのですから、すごい執念と度胸です。普通なら「あ、何でもないです。帰ります」としゅんとしてしまうかもしれません。
そして最終的に彼女は町でその思い人を見つけて、なんと家まで連れ帰りました。行動力万歳!なエピソードです。しかも何とその思い人はソロモン王でした。この女性は夜中にソロモン王を町に探しに行き、見つけ、家まで連れ帰ったんです。行動力も度胸も常軌を逸しています。ほとんどストーカーじゃないかしら・・・とさえ思いますが、まぁでも彼も同意して家までついて行っているわけですから良いんでしょうね。
夜中に町に出て行って、どこにいるかわからない思い人を、しかも王を、探し出して家まで連れ帰るなんて話ができすぎているから、これは夢の中の描写なんじゃないか、と考える聖書学者さんもいるようなのですが、僕はこれ夢ではないように思います。だってなんだか、夜回りさんに捕まるあたりが、やたらリアルなんですよね。夢だったら夜回りさんなんてなかなか登場しないでしょうし、職務質問も受けないんじゃないでしょうか。
とはいえこの話、単に「非常に恋に情熱的で行動的な女性がいました」という話ではなく、聖書のメッセージとしては「このくらい情熱的に、とことんまで神様を求めなさいよ。そしたら神様も応えてくださるんだから」という話なんだそうです。夜中に不安があるなら、神様を求めなさい。それでも落ち着かないなら行動を起こしなさい。ここでいう行動とは「外に探しに出る」じゃなく、「祈る」とか「聖書を読む」かもしれませんが。そうしたら、神様はそれに応じてあなたの家に来てくださるよ、と、こういうメッセージが情熱的な恋話の裏に隠されているのだと言われています。
それではまた明日。
主にありて。
MAROでした。
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