与えられた予算が仕事の価値を決めるわけではありません。【聖書からよもやま話225】

主の御名をあがめます。

皆様いかがお過ごしでしょうか。MAROです。
今日もクリプレにお越しいただきありがとうございます。

毎回、新旧約聖書全1189章からランダムに選ばれた章を読んで、僕の心に浮かんだ事柄を、ざっくばらんに話してみようという【聖書からよもやま話】、今日は 旧約聖書、    民数記の7章です。それではよろしくどうぞ。

◆民数記 7章9節

しかしケハテ族には何も与えなかった。彼らの聖なるものに関わる奉仕は、肩に担いで運ぶことだったからである。
(『聖書 新改訳2017』新日本聖書刊行会)

旧約聖書に出てくるレビ人という人たちは、イスラエル民族の中で特に神様に仕えることを命じられた人たちで、いわば祭司の民族といえる人たちでした。レビ人の中にはゲルション族、メラリ族、ケハテ族と3つの人たちがいました。イスラエル12部族から台車6台と雄牛12頭が神様に捧げられたとき、ゲルション族には台車2台と雄牛4頭が、メラリ族には台車4台と雄牛8頭が与えられましたが、ケハテ族には何も与えられませんでした。

レビ人は民族みんなが移動する時に、神様のための幕屋を運ぶ仕事をしていました。その時にゲルション族とメラリ族は台車や牛を使うことが許されていましたが、ケハテ族には許されていませんでした。ケハテ族は自分たちの肩に担いで、その「引っ越し作業」を行わなければいけませんでした。

かわいそうなケハテ族・・・なんて思ってしまいそうにもなりますが、実はケハテ族は「神の箱」などの、最も大切なものを運ぶ仕事を任されていたんです。最も大切なものだからこそ、台車や牛を使わずに、自分たちの手で大切に運ばなければいけなかったんです。そういうわけで、彼らには台車も雄牛も与えられなかったんです。もし与えられたとしても「これを僕らは使うわけにはいかないし、エサ代も管理場所も必要だし、かえって困る」と思ったことでしょう。
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すごくシンプルな感想ですけど、僕はこれを読んで「神様は必要なものしか与えないんだな」と思いました。一般的な世の中では、何でもすべての人に平等に与えられるのが良いこととされたりもしますが、必要ないものを受け取っても扱いに困るだけです。必要なものを必要なところに供給するのが合理的な組織運営のやり方です。これは台車や馬に限らず、お金だって同じことです。必要なところに必要な予算を割り振り、お金のかからないところには予算をつけない、これはどこの組織でもやっていることです。

そして、クリスチャンというのも考え方によっては一つの組織です。神様の御心に従い、実行するための組織です。だから僕にあんまりお金がないのは神様が「君の仕事にお金は必要ないよね」と言っているのかもしれないなと思いました。だとすればもし僕がこの先、お金のかかる仕事を命じられるなら、その時には必要なお金がちゃんと与えられるはずだなとも。

予算が思ったように与えられないと、「上はうちの部署の仕事を軽視しているのか!」なんて気持ちにもなります。僕は行政書士会で広報部の仕事をしていますけれど、広報部の予算が減らされると、そんな気持ちになってしまいます。でも聖書のこのメッセージを読むと「仕事の価値に予算は関係ないな」と思わされます。だって神様はケハテ族が最も大切なものを運ぶからこそ、台車や馬という「予算」を割り振らなかったわけですから。

与えられているお金や資産では、その人やその仕事の価値は決して測れません。お金持ちの方が貧しい人よりも価値があるなんてことはまったくないわけです。

それではまた明日。

主にありて。
MAROでした。

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横坂剛比古(MARO)

横坂剛比古(MARO)

MARO  1979年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科、バークリー音楽大学CWP卒。 キリスト教会をはじめ、お寺や神社のサポートも行う宗教法人専門の行政書士。2020年7月よりクリスチャンプレスのディレクターに。  10万人以上のフォロワーがいるツイッターアカウント「上馬キリスト教会(@kamiumach)」の運営を行う「まじめ担当」。 著書に『聖書を読んだら哲学がわかった 〜キリスト教で解きあかす西洋哲学超入門〜』(日本実業出版)、『人生に悩んだから聖書に相談してみた』(KADOKAWA)、『キリスト教って、何なんだ?』(ダイヤモンド社)、『世界一ゆるい聖書入門』、『世界一ゆるい聖書教室』(「ふざけ担当」LEONとの共著、講談社)などがある。新著<a href="https://amzn.to/376F9aC">『ふっと心がラクになる 眠れぬ夜の聖書のことば』(大和書房)</a>2022年3月15日発売。

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