聖書にはストーカー疑惑で職務質問された人も出てきます。【聖書からよもやま話223】

主の御名をあがめます。

皆様いかがお過ごしでしょうか。MAROです。
今日もクリプレにお越しいただきありがとうございます。

毎回、新旧約聖書全1189章からランダムに選ばれた章を読んで、僕の心に浮かんだ事柄を、ざっくばらんに話してみようという【聖書からよもやま話】、今日は 旧約聖書、    雅歌の3章です。それではよろしくどうぞ。

◆雅歌 3章3節

町を行き巡る
夜回りたちが私を見つけました。
「私のたましいの恋い慕う方を、
お見かけになりませんでしたか。
(『聖書 新改訳2017』新日本聖書刊行会)

この歌の主人公の女性は、恋焦がれる相手を思うあまり寝床に入っても眠れず「もう、仕方ないから起きてあの人を探しにゆこう」と、町に出ました。すごい行動力というか何というか。僕も恋に悶々として眠れない夜は何度も過ごしましたが、さすがにその時に「今から町に出て探せば会えるかもしれない」とは思いませんでした。そんなこと、なかなか思いもしないし、やりもしないですよね。

案の定、彼女は夜の町をパトロールしている夜回りさんに捕まってしまいました。現代で言えば職務質問を受けたといったところでしょうか。それでも彼女は「私の愛するあの人を見ませんでしたか?」と夜回りさんに聞いたというのですから、すごい執念と度胸です。普通なら「あ、何でもないです。帰ります」としゅんとしてしまうかもしれません。

そして最終的に彼女は町でその思い人を見つけて、なんと家まで連れ帰りました。行動力万歳!なエピソードです。しかも何とその思い人はソロモン王でした。この女性は夜中にソロモン王を町に探しに行き、見つけ、家まで連れ帰ったんです。行動力も度胸も常軌を逸しています。ほとんどストーカーじゃないかしら・・・とさえ思いますが、まぁでも彼も同意して家までついて行っているわけですから良いんでしょうね。

image
夜中に町に出て行って、どこにいるかわからない思い人を、しかも王を、探し出して家まで連れ帰るなんて話ができすぎているから、これは夢の中の描写なんじゃないか、と考える聖書学者さんもいるようなのですが、僕はこれ夢ではないように思います。だってなんだか、夜回りさんに捕まるあたりが、やたらリアルなんですよね。夢だったら夜回りさんなんてなかなか登場しないでしょうし、職務質問も受けないんじゃないでしょうか。

とはいえこの話、単に「非常に恋に情熱的で行動的な女性がいました」という話ではなく、聖書のメッセージとしては「このくらい情熱的に、とことんまで神様を求めなさいよ。そしたら神様も応えてくださるんだから」という話なんだそうです。夜中に不安があるなら、神様を求めなさい。それでも落ち着かないなら行動を起こしなさい。ここでいう行動とは「外に探しに出る」じゃなく、「祈る」とか「聖書を読む」かもしれませんが。そうしたら、神様はそれに応じてあなたの家に来てくださるよ、と、こういうメッセージが情熱的な恋話の裏に隠されているのだと言われています。

それではまた明日。

主にありて。
MAROでした。

【おねがい】
クリプレは皆様の献金により支えられています。皆様から月に300円の献金をいただければ、私たちはこの活動を守り、さらに大きく発展させてゆくことができます。日本の福音宣教のさらなる拡大のため、こちらのリンクからどうか皆様のご協力をお願いいたします。


Related Posts

横坂剛比古(MARO)

横坂剛比古(MARO)

MARO  1979年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科、バークリー音楽大学CWP卒。 キリスト教会をはじめ、お寺や神社のサポートも行う宗教法人専門の行政書士。2020年7月よりクリスチャンプレスのディレクターに。  10万人以上のフォロワーがいるツイッターアカウント「上馬キリスト教会(@kamiumach)」の運営を行う「まじめ担当」。 著書に『聖書を読んだら哲学がわかった 〜キリスト教で解きあかす西洋哲学超入門〜』(日本実業出版)、『人生に悩んだから聖書に相談してみた』(KADOKAWA)、『キリスト教って、何なんだ?』(ダイヤモンド社)、『世界一ゆるい聖書入門』、『世界一ゆるい聖書教室』(「ふざけ担当」LEONとの共著、講談社)などがある。新著<a href="https://amzn.to/376F9aC">『ふっと心がラクになる 眠れぬ夜の聖書のことば』(大和書房)</a>2022年3月15日発売。

この記事もおすすめ