ヒーロー登場の前には必ず悪者が暴れる【聖書からよもやま話12】



今日も日刊キリスト新聞クリスチャンプレスをご覧いただきありがとうございます。

毎回、新旧約聖書全1189章からランダムに選ばれた章から、皆様の役に立つこととか立たないこととかを話してみようという【聖書からよもやま話】、
今日、選ばれたのは新約聖書、テサロニケ人への手紙第二の2章です。それではよろしくどうぞ。


◆テサロニケ人への手紙第二 2章3節

まず背教が起こり、不法の者、すなわち滅びの子が現れなければ、主の日はこないのです。

キリスト教では世の終わりにイエス様が再臨して、世界を統治するのだと教えています。今日のこの箇所では、イエス様が再臨する前には、悪者が栄えるのだということが書いてあります。

戦隊ヒーローも仮面ライダーも、多くのケースでは悪者が暴れているところに後から現れて人々を救います。何事も起こっていない平和なところにヒーローは現れません。ヒーローが先に現れて悪者を呼び込むことはないんです。常に悪者が先に現れて、ヒーローを呼び込みます。

プロレスだって、だいたい先制攻撃を仕掛けるのはヒール(悪玉)レスラーの方です。ベビーフェイス(善玉)は、ヒールレスラーの反則攻撃、凶器攻撃に耐えてピンチに陥ってから、逆襲して最終的に勝つから盛り上がるんです。最初からベビーフェイスが一方的に攻撃してヒールをやっつけても何も盛り上がりません。まぁもっともプロレスの場合はヒールが勝つことも多々あるのですけれどね。そこは聖書と明らかに違うところです。

昭和に活躍したタイガージェットシンというヒールレスラーは、観客に向けての攻撃を行うことで有名で彼が入場すると観客は逃げ惑いました(今思えばおおらかな時代だ・・・)。そこにアントニオ猪木が現れて彼をやっつけて、観客は大喜びしました。もしタイガージェットシンがもっとおとなしいレスラーだったら、アントニオ猪木はヒーローにはなれなかったでしょう。アントニオ猪木はタイガージェットシンがいたからこそヒーローだったんです。

そんなわけで、今日はひたすらヒーローとプロレスの話になってしまいましたが、イエス様がやってくるという「究極の待望の日」の前には「悪い時代」が必ず起こるということが聖書に書いてあるということだけ覚えていただければと思います。そして「現代はもうこの上なく悪い時代だから、そろそろイエス様が来るぞ!」と考えている人もたくさんいます。まさに今、タイガージェットシンが暴れている状況なのかもしれません。アントニオ猪木の入場が待たれます。

あ、ちなみにタイガージェットシンはリング上でこそ「悪者」でしたが、リングを降りれば非常に紳士的な方で決して彼自身が悪者というわけではありません。むしろ日本のプロレスで稼いだお金で、インドで慈善事業をたくさんやったりと、広く尊敬を集めている人です。彼の名誉のために補足しておきます。

それではまた。
主にありて。MAROでした。


横坂剛比古(MARO)

横坂剛比古(MARO)

MARO  1979年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科、バークリー音楽大学CWP卒。 キリスト教会をはじめ、お寺や神社のサポートも行う宗教法人専門の行政書士。2020年7月よりクリスチャンプレスのディレクターに。  10万人以上のフォロワーがいるツイッターアカウント「上馬キリスト教会(@kamiumach)」の運営を行う「まじめ担当」。 著書に『聖書を読んだら哲学がわかった 〜キリスト教で解きあかす西洋哲学超入門〜』(日本実業出版)、『人生に悩んだから聖書に相談してみた』(KADOKAWA)、『キリスト教って、何なんだ?』(ダイヤモンド社)、『世界一ゆるい聖書入門』、『世界一ゆるい聖書教室』(「ふざけ担当」LEONとの共著、講談社)などがある。新著<a href="https://amzn.to/376F9aC">『ふっと心がラクになる 眠れぬ夜の聖書のことば』(大和書房)</a>2022年3月15日発売。

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