主の御名をあがめます。
皆様いかがおすごしでしょうか。MAROです。
本日もクリプレにお越しいただきありがとうございます。
聖書のランダムに選ばれた章から思い浮かんだよもやま話をしようという【聖書からよもやま話】、今日は 新約聖書、マタイの福音書の10章です。よろしくどうぞ。
マタイの福音書 10章19〜20節
人々があなたを引き渡したとき、何をどう話そうかと心配しなくてもよいのです。話すことは、そのとき与えられるからです。話すのはあなたがたではなく、あなたがたのうちにあって話される、あなたがたの父の御霊です。
(『聖書 新改訳2017』新日本聖書刊行会)
イエス様は、クリスチャンが他の人たちに神様について語るときには、何を話そうかとかどう話そうかとか、心配しなくていいと言っています。旧約聖書でも、モーセが神様に同じようなことを言われています。
僕たちはつい、大事なことを語る時ほど、「どう話そうか」とか「うまく話せなかったらどうしよう」とか悩んでしまいます。でも、そんな心配はいらないと聖書は旧約から新約まで一貫して言っています。
もちろんだからと言って「何も準備をしなくてもいい」とまで言ってしまうのは必ずしも正しくないとは思いますけれど。僕も大学やセミナーやYouTubeなどで時々、神様についてお話しする機会がありますけど、そんな時は必ず何らかの準備はします。いわゆる完全原稿は作りませんけれど、話すべきトピックやその概要くらいのメモは持って本番に臨みます。ただ、面白いのはそんなときにほぼ必ずと言って良いほど、そのメモとは関係のないことを本番中に思いついて、それをその場で話すシーンが訪れるんです。
そんなとき、僕はその「その場の思いつき」に抵抗しません。「これは神様が今まさに教えてくださっていることだ!」と思って、そのまま話します。するとそれが大抵は聴いて下さっている方々の良い反応を起こすんです。もし完全原稿を作って、それにこだわってしまったら、こういうことは起こりません。
完全原稿にこだわるということは、「自分の考え」に固執するということです。神様に介入の余地を与えないということ、せっかく神様が「今これを語るといいよー」と教えて下さっているのに、「神様!私は私の考えでやっているんですから余計なこと言わないでください!」と拒否するようなものです。自分の考えだけで完全武装して、神様の助けを必要としない状態、これは明らかに「罪」の状態です。それは避けなければいけません。
話すこと、語ることに限らず、どんなことに対しても「自分の準備」だけに頼らず、いつも神様の介入や助けを受け入れる余地を持っておくこと、むしろその介入や助けを必要としていること、これが大切なのかと思います。
神様を抜きに考えても、ガチガチに準備された仕事って、意外と失敗しやすいものです。もちろん準備は大切ですが、「準備バッチリだから大丈夫!」と準備の上にあぐらをかくと、うまく行かないことも増えてきます。「余地」を残しておくことは大切です。
ステージで演奏するときも、「今回はリハーサルもたくさんしたし、個人練習もバッチリやったし、体調も万全に整えたから大丈夫!」というときが、実は一番あぶないんです。そんな時は確かにミスは少なくなりますが、予定調和だらけのいわゆる「おもしろくない演奏」になってしまうことがとても多いんです。むしろ「今回はちょっとリハが足りなかった」とか「ちょっと体が痛い」とか、そういう「余地」がある時の方がお客さんの喜ぶ「良い演奏」ができることが多いんです。
それに、人間なかなか「完璧な準備」なんてできないものです。準備を整えれば整えるほど「あ、ここも心配だな」とか「あれ、ここがこうなったらどうしよう?」と、次から次へと心配が出てくるものです。キリがないんです。神様はそんなキリのない心配を「しなくていいよ」と言って下さっているのかと思います。準備はどこまでやっても完璧ではない。自分で「完璧」と思っているのなら、むしろそれは危険な兆候。でもその「完璧ではない」ところこそ、神様が介入してくださる「余地」であり、それはつまり「可能性」なんです。心配=可能性、こう思ったら色々な事態にぶつかっていくことがちょっとだけ怖くなくなりませんか。
・・・さて、というわけで、今週末のクリプレオンラインセミナーの準備を進めようと思います。考えれば考えるほど心配の種は尽きませんが、だからこそあんまり考えすぎずに、「余地」を残して、あとは神様の助けを期待することにします。よろしくどうぞ。
それではまた。
主にありて。
MAROでした。
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