NCC総会 新総幹事に大嶋果織氏 日本キリスト教会の新加盟を承認

日本キリスト教協議会(NCC)は3月11日から2日間にわたり、第42回総会をオンラインで開催し、新総幹事に大嶋果織氏(元NCC教育部総主事、共愛学園前橋国際大学教授、宗教主任=写真)を選出した。

他の人事では、吉髙叶議長(日本バプテスト連盟牧師)、西原美香子副議長(日本YWCA元総幹事)、藤原佐和子書記(日本福音ルーテル教会信徒、神学者)が再任されたほか、李明忠氏(在日大韓基督教会牧師)がもう一人の副議長に、田附和久氏(日本YMCA同盟)がもう一人の書記に新しく選ばれた。矢萩新一副議長(日本聖公会管区事務所総主事)、牧由希子書記(CWSジャパンディレクター)、金性済総幹事(在日大韓基督教会牧師)がそれぞれ退任した。

今総会期より、改革・長老派の流れをくむ日本キリスト教会(小野寺ほさな大会議長)が新たに加盟することが承認された。陪席した小野寺氏(荻窪北教会牧師)は加盟の理由について、「社会的な取り組みを充実させていくため。自分たちだけではできない。今後のことを考えると、一緒に活動していく方がよいとの意見があった」などと説明した。

今総会では、「キリストよ、あなたの和解のいのちに私たちをあずからせてください」を新しい総会期の活動方針とする案を採択。吉髙議長はこの方針について、「気候変動や人権、平和、生命空間そのものが非常に危機的」と述べ、「NCCはこれらの課題の取り組みで遅れているのではと言われることもあった」と説明。それらの課題についてNCCが新たに「委員会を創るのかどうかはまだ具体的ではない」としながらも、「共同の学びの場を創ることも考えられる」と付け加えた。

再任されたNCC財務委員長の二見眞義氏(日本バプテスト連盟)は、今総会期の予算大綱について、「NCCの存続が危ぶまれる予算大綱」と、自ら「やや過激な表現」で注意を喚起。127万円を超える赤字を指摘し、NCCの予算が依然として厳しい状況にあることを説明した。

(エキュメニカル・ニュース・ジャパン)

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