高校アメフトチームに洗礼受けさせたコーチが解雇

ジョージア州にあるアメリカの公立高校でフットボールのヘッドコーチを務めていたクリスチャンの男性が、チームメンバー20人に牧師から洗礼を受けさせ、解雇された。「プレミア・クリスチャン・ニュース」が報じた。

アイザック・フェレル氏は、タットノール・カウンティ高校コーチの職員によって解雇され、「生徒の安全と安心が最優先」と述べた。怒りに火をつけたフェレル氏の解雇は、アメリカの無神論者団体「宗教からの自由財団」からの手紙の後に起こった。 彼らはこの事件を知り、反対することを決めた。

タットノール・カウンティ・フットボール(フットボールチームのフェイスブック)がオンラインに投稿したモンタージュには、学校の競技場の近くにある、水を張った小さな金属製の浴槽の周りにいる人々の姿が映っている。 チームメンバーが何人も浴槽に入り、足をかけて座っている。 浴槽の横に立っている地元の牧師が、一人ひとりに「父と子と聖霊の名において、兄弟よ、今あなたに洗礼を授けます」と言い、頭を水中に沈める様子が確認できる。

わずか2分足らずのこの動画は、SNSで「昨日の練習後、フェレル・コーチは選手たちにフュー牧師から洗礼を受ける機会を与えた」とのコメントともに投稿された。洗礼を受けた選手たちの親たちは、フェレル・コーチの決断を支持。洗礼を受けた少年の母親であるラティファ・ジョンソンさんは、ケーブルニュースチャンネルWSAVの取材に応じ、「彼(息子)が自分で決断してくれたので、とても誇りに思います。私は彼の手を握る必要はなかったし、彼はやりたいからやったのです」「あの子たちを見ていると、望んでいるように見えたからとても好感が持てました。……私が見た限りでは、誰もが興奮しているように見えました。神様、ありがとうございます。私は大賛成だった」と答えた。

しかし、このイベントがウィスコンシン州の団体に伝わり、フェレル氏が牧師を招待したことで「立場を乱用した」との苦情が寄せられた。弁護士であるクリストファー・ライン氏は、「この学校主催の宗教的強要を直ちに終わらせるように」と要求した。

アメリカの憲法は、修正第1条として知られる「信教の自由」の権利を保護しているが、教会と国家の分離も徹底している。

10月23日に行われた洗礼式そのものが、フェレル・コーチの解雇にどの程度影響したかは定かではない。 学区からの声明は、11月3日に行われたフットボールの試合後の出来事についての調査に言及し、「2024~25年度に向けて、タットノール郡の生徒の最善の利益に合致するフットボールのヘッドコーチを探すことを決定した」と述べている。

フェレル氏は、米メディアからのコメント要請にまだ答えていない。チームの1人はWSAVの取材に対し、彼は「心を痛めている」と語り、コーチの信仰は「良いロールモデルとなった」と語った。

(翻訳協力=中山信之)

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