「宗教2世」の問題は決してカルトだけの問題ではありません【聖書からよもやま話257】

主の御名をあがめます。

皆様いかがお過ごしでしょうか。MAROです。
本日もクリプレにお越しいただきありがとうございます。

聖書のランダムに選ばれた章から思い浮かんだよもやま話をしようという【聖書からよもやま話】、今日は新約聖書、ペテロの手紙第一の2章です。

 

ペテロの手紙 第一 2章10節

あなたがたは以前は神の民ではなかったのに、今は神の民であり、・・・
(『聖書 新改訳2017』新日本聖書刊行会)

今、クリスチャンとして教会生活や信仰生活を送っている人でも、最初はみんなクリスチャンではありませんでした。それはたとえクリスチャンの両親から生まれて、クリスチャンファミリーで育った、いわゆる「2世」でも同じことです。人は誰も、生まれた時からクリスチャン、なんてことはないんです。

確かに教派によっては幼児洗礼という儀式を行う場合もあります。しかし幼児洗礼はそれ単独では正式にクリスチャンとなるものではありません。その子が成長して自分で判断ができるようになったときに、改めて堅信礼だとか信仰告白式というのをやって、それで初めて正式にクリスチャンと認められます。あくまでもクリスチャンとしての救いは、自分の意思による信仰告白をもって与えられるものであって、たとえ親がどれほど立派な信仰を持っていたとしても、生まれながらにその子に継承されるものではないんです。

旧統一協会をはじめカルト問題においては、この「信仰2世」の問題もよく話題になります。子どもが自分の意思とは無関係に、ただ親や教団の意思によって信仰を強制されてしまうという問題です。他の価値観を取り入れることはもちろん、それに触れることさえも禁止されて、教団の純粋な信徒としての人生を強制される、これは子どもの人生の選択権を奪う行為であり、明白な人権侵害です。

そうだそうだ、だからカルト教団はダメなんだ!と、ここまでは同意してくださるクリスチャンの方も多いと思いますが、ここであえて耳に痛いことを申し上げますと、私たち「まっとうな」キリスト教会は、果たして本当にこの「信仰2世」問題に無関係だと言えますか?
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クリスチャンの親が愛する我が子に信仰を継承してもらいたいと願うのは自然なことで否定されるべきことではありません。我が子を教会に連れて行って教会学校に参加させるのも悪いことではありません。しかし、その子がある程度大きくなって、自分で価値判断ができるようになったとき、自我が確立した時に、その価値判断や自我を無視、あるは軽視するようなことを、教会やクリスチャンファミリーが行ってしまうことはよくないことのように思えますし、現代の「まっとうな」教会でもそういったことは大なり小なり起こっているように見えます。たとえば日曜日に部活や他の用事で教会に行かないことを咎めたりだとか、「あなたもそろそろ洗礼を受ける年になったんだから」と、洗礼を受けることへのプレッシャーをかけてしまったりだとかです。もちろん、「だから教会も統一協会と同じだ!」なんて極論を言う気はありません。彼らのやっていることはもっと強烈で、もっと明らかな人権侵害ですから。

まっとうなキリスト教会であっても、この「信仰2世」の問題は決して他人事ではなく、規模は小さく、程度は弱くであっても、それは生じていたり、生ずる可能性があったりするものです。実際に、クリスチャンファミリーの子どもたちの中にはそれで苦しみや生きづらさを感じてしまう子もいるんです。そのことは僕たち「まっとうな」クリスチャンも忘れてはならないでしょうし、そのことをきちんと自分たちの問題として意識できるか否かが、彼らカルトと、我らまっとうな教会を明確に区別する一つの基準となるのではないかと思います。

もっと話を広げれば、これは教会だけで起こる問題でもありません。たとえば「この子は○○家の跡継ぎとして、●●として育てるのだ!」なんてケースは宗教とは関係なくても、同じ問題をはらんでいます。「この子は英才教育をしてピアニストにするんだ」とか「小さい頃から特訓をさせてスポーツ選手にするのだ」というのでも同じです。子どもの判断力や自我が確立する前から、親の望みを先行させて育ててしまうところにはみんな、同じ問題が潜んでいます。

とはいえ、親というのは子に望みを託すものです。それは悪いことではありません。程度やバランスを間違わないように気をつける必要があるということです。

それではまた明日。

主にありて。
MAROでした。

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