政府や組織が腐敗する条件【聖書からよもやま話244】

主の御名をあがめます。

皆様いかがお過ごしでしょうか。MAROです。
今日もクリプレにお越しいただきありがとうございます。

【聖書からよもやま話】、今日は 旧約聖書、イザヤ書の32章です。それではよろしくどうぞ。

◆イザヤ書 32章7節

ならず者、そのやり方は悪質だ。
彼は悪事を企み、
貧しい者が正しいことを申し立てても、
偽りを語って、苦しむ者を滅ぼす。
(『聖書 新改訳2017』新日本聖書刊行会)

イザヤ書32章には理想の政治のあり方について記されていますが、その中で悪い見本として示されているのがこれです。どんな国も、自治体も、団体も、腐敗するときは必ずこんなことが起こります。貧しい者が正しいことを申し立てても聞かれない。巧妙な嘘でごまかされて誰も救わない。発言権がお金によって決まるような世界。これこそが政治や組織が腐敗する何よりも条件なのではないかと思います。

しかしこれって、どこの国にでもあてはまる「実情」だとも言えます。政治家は政治献金をしてくれる人の話は聞きますし場合によっては便宜を図りますけれど、献金をしてくれない人の話は聞きません。事実上、お金と票を集めることが「申し立て」の条件になってしまいます。日本にももちろんこんな状況が起こっていることは、皆さんご存知の通りでしょうし、他の国でもまた大なり小なりそうです。正しいことを申し立てるのにも、まずはお金と票を集めなくてはなりません。
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とはいえ政治家さんにだって1日は24時間しかありませんから、すべての「申し立て」を聞くことはできません。当然そこに優先順位をつけなくてはなりません。その順位をお金と集票に求めるのももちろん問題ですが、だからと言ってくじびきにするわけにもいかないでしょう。そこに人間の限界があります。現状では、限られた政治家さんの「時間」をお金や票と交換することが、彼らに話を聞いてもらう近道になっています。それがなければ意見を書いた書面を受け取ってもらうことすら難しいものです。反対に言えば、そのお金と票さえあれば、あの醜悪なカルト教団であっても意見を通すことができてしまうわけです。

そしてもちろん「貧しい人」にだって様々な意見がありますし、各々が「私の意見が正しい」と言いますから、どの意見が「正しいこと」なのかを判断することも必要です。すべての「貧しい者」の意見を無条件に「正しいこと」として扱うわけにもいきません。「貧しい者」の「正しいこと」に耳を傾けるのは、想像以上に難しいことなんだろうなと思わされます。

「理想の政治は理想の個人による独裁である」なんて言葉もありますが、この世界にはそんな「理想の個人」なんていません。聖書にある通り「義人はいない。一人もいない」のですから。仮にもし、そんな人がいたとしても、その人にだって1日は24時間しかありませんし、そしていずれ死にます。どうしたって人間は時間の限界は越えられませんし、それがある以上、すべての意見を汲み取ることは不可能です。だからこそクリスチャンは、唯一のその「理想の個人」であるイエス・キリストによる王国に入ることを待ち望むんです。

それではまた明日。

主にありて。
MAROでした。

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横坂剛比古(MARO)

横坂剛比古(MARO)

MARO  1979年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科、バークリー音楽大学CWP卒。 キリスト教会をはじめ、お寺や神社のサポートも行う宗教法人専門の行政書士。2020年7月よりクリスチャンプレスのディレクターに。  10万人以上のフォロワーがいるツイッターアカウント「上馬キリスト教会(@kamiumach)」の運営を行う「まじめ担当」。 著書に『聖書を読んだら哲学がわかった 〜キリスト教で解きあかす西洋哲学超入門〜』(日本実業出版)、『人生に悩んだから聖書に相談してみた』(KADOKAWA)、『キリスト教って、何なんだ?』(ダイヤモンド社)、『世界一ゆるい聖書入門』、『世界一ゆるい聖書教室』(「ふざけ担当」LEONとの共著、講談社)などがある。新著<a href="https://amzn.to/376F9aC">『ふっと心がラクになる 眠れぬ夜の聖書のことば』(大和書房)</a>2022年3月15日発売。

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