神様が「もう勝手にしろ!」と人を見放すとき【聖書からよもやま話129】

主の御名をあがめます。

皆様いかがお過ごしでしょうか。MAROです。
今日もクリプレにお越しいただきありがとうございます。

毎回、新旧約聖書全1189章からランダムに選ばれた章を読んで、僕の心に浮かんだ事柄を、ざっくばらんに話してみようという【聖書からよもやま話】、今日は 旧約聖書、  エレミヤ書の44章です。それではよろしくどうぞ。

◆エレミヤ書 44章25節

あなたがたは、天の女王に犠牲を供えて彼女に注ぎのぶどう酒を注ぐという誓願を、必ず実行すると言っている。では、あなたがたの誓願を確かなものとし、あなたがたの誓願を必ず実行せよ。
(『聖書 新改訳2017』新日本聖書刊行会)

ここでは異教の女神アシュタロテを信じる人々に対して神様が「そのままアシュタロテに仕えなさい」と命じています。聖書に「主なる神様以外のものに対して犠牲を献げろ」なんてことが書いてあるのは非常に珍しいことです。これはつまり神様が「お前らもう勝手にしろ」と言っているんです。「そんなにアシュタロテを礼拝したいなら、好きなだけアシュタロテを拝むといいよ。その代わり、後になってやっぱり助けてください、なんて言われても私は知らないからね。むしろ君たちを確実に滅ぼすからね」ということです。神様がここまで自分の民を突き放すのも珍しいです。

民たちはかつて主なる神様から多大なる恩恵を得たのにも関わらず、アシュタロテを拝むようになり、預言者エレミヤが何度も何度も「主なる神様のところに戻りなさい」と言っても、「やだよ。僕たちはもうアシュタロテを拝むと決めたんだから放っておいてよ」と明言して、戻ることがありませんでした。そこで神様は「もうお前ら勝手にしろ」とまで怒ったわけです。

クリスチャンもいつの間にやら神様の求める道から外れてしまうことがあります。そんなとき、神様は何度も何度も「戻っておいで」と招いてくれます。しかし、その時に「もうあなたのところには戻らない!僕は別の神仏を拝む!」と明言して断ってしまうなら、このように「勝手にしろ!」と言われてしまうかもしれません。

キリスト教は意思表示を大切にします。洗礼を受けてクリスチャンになるには、「心で信じる」だけではダメで「口で公に告白」しなければなりません。つまり明確な意思表示が求められるわけです。洗礼を受けた後も、毎週の礼拝ではかならず信仰告白が行われますし、日々の祈りでも信仰告白をします。継続的な意思表示が求められているわけです。

クリスチャンでも心が神様から離れ気味な時は、礼拝する頻度や祈る頻度が下がりますから、この意思表示の頻度も下がります。しまいには「意思表示をしない」状態になってしまうこともあります。しかしそんなときでも神様は「戻っておいで」と優しく言ってくださいます。しかし「もうあなたを信じない!」と反対の意思表示をしてしまった場合、これは必ずしも「戻っておいで」と優しく言ってもらえるとは限りません。重大な結果を招くこともあるかもしれません。それほど神様に対する意思表示というのは大切なものなんです。

お付き合いをしているカップルだって、「パートナーからの連絡が少なくなった」とか「連絡がこなくなった」くらいなら、すぐに直接お別れの理由にはならないかもしれませんが、「別に好きな人ができました」と言われたら決定的なお別れの理由になりますよね。もちろん「それでもあなたが好きです」と交際が続くケースもあるでしょうが、いずれにせよ二人の関係に重大な影響が及ぶことは間違いないでしょう。神様と人間の関係がそれと同じとは言い切れませんが、似たところはあるように思います。

それではまた明日。
主にありて。
MAROでした。

【今日の小ネタ】
アシュタロテという女神は日本人にはあんまり馴染みのない名前ですが、この女神を原型として、ギリシアではアフロディーテー、ローマではヴィーナス、インドではカーリーと呼ばれる女神が存在します。こうなるとかなり馴染みのある名前ですよね。

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