不安定な生活の中にこそ、真の安定があったりします。【聖書からよもやま話192】

主の御名をあがめます。

皆様いかがお過ごしでしょうか。MAROです。
今日もクリプレにお越しいただきありがとうございます。
少し体調を崩してしまい、2日ほどお休みをいただいておりました。
人よりも少し体が弱い方なのでご容赦ください。

毎回、新旧約聖書全1189章からランダムに選ばれた章を読んで、僕の心に浮かんだ事柄を、ざっくばらんに話してみようという【聖書からよもやま話】、今日は 旧約聖書、   イザヤ書の1章です。それではよろしくどうぞ。

◆イザヤ書 1章3節

牛はその飼い主を、
ろばは持ち主の飼葉桶を知っている。
しかし、イスラエルは知らない。
わたしの民は悟らない。
(『聖書 新改訳2017』新日本聖書刊行会)

牛やロバといった家畜は誰が自分に餌をくれるのかを知っています。すなわち自分が何によって生かされていて、どうやったら生きられるのかを知っています。しかし、人間はそれを知らないと神様は嘆いています。

家畜に限らず、動物はみんな自分が何を食べるべきかを知っていますし、それを得る術も知っています。ライオンは狩りをしますし、ヌーの群れは豊かな牧草地を求めて大移動をします。彼らは迷いません、決然と、粛々と自ら知っている「生きる道」を邁進しています。しかし、人間は迷います。この人生で何をすべきかと迷いますし、そもそもどうやって自分の日々の食事を確保するかさえ、よくわからずにもがきます。人間は「生きる道」に悩む存在です。

僕もそんな人間の一人です。日々のお金を得ることが苦手で、あれやこれやとさまざまな仕事をして、なんとか日々の食事を得ています。死ぬまでひたすら決然と粛々と続けるべき「生きる道」を僕はまだちゃんと見出せていません。

しかしそんな風に悩みもがいているからこそ、「自分を生かしてくれているのは他の何者でもなく、まして自分自身でもなく、神様なのだ」という確信は得ています。人間にはあらゆる可能性が与えられています。それは人間の特権です。人間は自分で食べるものを自分で選ぶことができますし、それを得る方法も自分で決めることができます。人間にはそういう自由が与えられているんです。しかしその自由が行きすぎて、最終的に自分が誰によって生かされているかということを忘れてしまうのは人間の罪です。そしてそれを忘れてしまうから、生きるために悩み苦しみ、もがかなければいけなくなります。

確かに僕も明日自分が何をしているかさえ分かりません。勤め人ではありませんから決まった給料日もなく、次にまとまったお金が入るのがいつになるのかも分かりません。ですからもしかしたら来月には食べるにも困っているかもしれません。しかしそれでも恐れずに生きていられるのは、「明日自分が何をしているにせよ、必ず神様が必要なものは与えてくださる」と信じているからです。牛飼いが牛に日々の飼葉を与えるように、神様も僕に日々の糧を必ず与えてくださいます。
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もしかしたら、僕はもしどこかの会社か何かに勤めて毎月決まった日にお給料をもらっていたら、クリスチャンにはならなかったかもしれませんし、なったとしてもどこかで教会から離れたかもしれません。たぶん僕の性格的に、毎月決まった日にお給料をもらっていたら「僕を生かしてくれているのは会社である」と思ってしまうだろうからです。僕の世代はいわゆる氷河期世代とかロスト・ジェネレーションと呼ばれる世代で、大学を卒業する頃には就職も思うようにはできませんでした。それは一種の不運とも言えるかもしれませんが、僕は、少なくとも僕にとってはそれはむしろ幸運だったと思っています。「不安定な」生活を余儀なくされたことで、反対に何よりも安定した「神様に生かされる」というあり方を見出すことができたからです。不安定な生活の中だからこそ、真の安定を見つけることができたんです。

明日のことはわかりませんが、今日の僕は食べる食事も寝る場所も祈る時間も語り合える友人も、何一つ不自由なく与えられています。その「今日」に感謝することこそ、信仰の土台だと思います。明日のことを決めるのは神様の仕事、それを自分で決めようとするから悩みや苦しみが増えてしまうんです。

生きているのではなく、生かされている。そう考えると余計な悩みや苦しみから解放されますし、感謝の心も湧いてきて機嫌も良くなります。おすすめです。

それではまた明日。

主にありて。
MAROでした。

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