主の御名をあがめます。
皆様いかがお過ごしでしょうか。MAROです。
今日もクリプレにおこしいただきありがとうございます。
毎回、新旧約聖書全1189章からランダムに選ばれた章を読んで、僕の心に浮かんだ事柄を、ざっくばらんに話してみようという【聖書からよもやま話】、今日は 旧約聖書、歴代誌第一の10章です。それではよろしくどうぞ。
◆歴代誌第一 10章4節
それでサウルは剣を取り、その上に倒れ込んだ。
(『聖書 新改訳2017』新日本聖書刊行会)
サウル王はペリシテ人との戦いで追い詰められ、自分の死を悟りました。そこで従者に「私を刺せ。敵の捕虜にはなりたくない」と命じましたが、従者にはサウルを刺す勇気がでませんでした。仕方ないのでサウルは自ら命を絶つことにして、自分の剣の上に倒れ込みました。
戦国時代の軍記物語なんかを読みますと、自らの死を悟った武将がいわゆる「切腹」で命を絶つシーンがよく出てきます。サウルが行ったのはまさにこれなのですが、「切腹」って実はテレビや映画で見るようにバッサリとはなかなか切れないものなのだそうです。
今回、ちょっとリアルで血生臭い話をしますから、苦手な方はご注意ください。
「切腹」をいざやる段になって、刃が腹に刺さり始めると腹筋が反射的に緊張して非常に硬くなり、腹筋は人体の中でもかなり大きな筋肉ですから、腕力では刃をそれ以上押し込むことができなくなるのだそうです。ですから実際に切腹をする場合は、地面に刃を立てて、そこに自分の体を預けるようにして倒れ込むのが確実なやり方なのだそうです。このやり方じゃなくても、ちゃんと上手に腹筋の薄いところに刃を刺すことができれば、テレビや映画で見るのと同じようなスタイルでもやれないことはないようですが、切腹ってやる人は誰もが初心者ですからね。「今まで10回切腹してきたから私は慣れているのだ」とか「今日のために何度も練習したのでバッチリです!」なんていう人はいません。誰もが見よう見まねでやるしかないわけです。
切腹って難しいんです。戦火の中で切腹したとされる戦国武将も、実際はサウルと同じように、部下や従者に自分を刺させたケースもかなり多いようです。
聖書って、そのあたりすごくリアルな描写をしているんだなぁ、と思いました。もうちょっとボカして書いても良かったでしょうに。サウルは神様に従わなかった王ですから、その末路の悲惨さを知らしめるためにリアルにしたんでしょうかね。
今日はちょっと血生臭い話でごめんなさい。でも聖書って実はけっこう血生臭いんです。美しいことばかりが書いてある本では決してないんです。
それではまた。
主にありて。
MAROでした。
【今日の小ネタ】
ティッシュペーパーを半分に折り、それをまた半分に折り、、、という作業を10回できる人は誰もいません。