主の御名をあがめます。
皆様いかがお過ごしでしょうか。MAROです。
今日もクリプレにおこしいただきありがとうございます。
毎回、新旧約聖書全1189章からランダムに選ばれた章を読んで、僕の心に浮かんだ事柄を、ざっくばらんに話してみようという【聖書からよもやま話】、今日は 旧約聖書、ダニエル書の5章です。それではよろしくどうぞ。
◆ダニエル書 5章5~6節
ちょうどそのとき、人間の手の指が現れ、王の宮殿の塗り壁の、燭台の向こう側のところに何かを書き始めた。王は、何かを書くその手の先を見ていた。すると、王の顔色は変わり、いろいろと思い巡らして動揺し、腰の関節はゆるみ、膝はがたがた震えた。
(『聖書 新改訳2017』新日本聖書刊行会)
バビロニアの王、ベルシャツァルはあるとき、宴会を開きました。そこでイスラエルの神殿から奪った金銀の食器を、貴族たちや側室たちに使わせました。これは明らかに、イスラエルの民に対する、そしてイスラエルの神に対する侮辱でした。
しかし、そこで侮辱されたままでいる神様ではありません。そこに「人間の手の指」を遣わして、ベルシャツァルへのメッセージを記しました。
いきなり「人の手の指」が現れたりしたら、誰だって驚きますよね。ベルシャツァルの「腰の関節はゆるみ」というのは、まぁ「腰を抜かした」みたいなものだと思います。無理もないですよ、こんなの。むしろ腰を抜かしたのがベルシャツァルだけだったのかが気になります。一緒にいた他の人たちだって驚きますよね。そのシーンを想像すると、ちょっと面白くも思えてきます。神様って時々、こういう茶目っ気というか、イタズラ心というか、そんなものを見せてくれたりもします。
しかし、そこで与えられたメッセージは茶目っ気もイタズラ心もない、ガチなメッセージでした。あえて砕いて要約するなら「お前いい加減にしろよ。もう怒った。お前はもう終わりだ」ってなところです。ガチなメッセージって、真面目に厳かに伝えられるよりも、遊び心とかイタズラ心と一緒に伝えられた方が、本気で怖いですよね。
そして本当にベルシャツァルは、その夜のうちに殺されてしまいました。誰が殺したのかは聖書には書いてありませんが、とにかく死んでしまいました。ちょっと神様、、、本気で怖いです。ガチなメッセージは脅しではなく、本当に、しかも即座に実行されたのでした。
遊び心に混ぜたガチなメッセージ。そして即実行。マフィア映画か何かの「ボス」を彷彿とさせるような怖さです。神様って、優しいだけではないんです。本気で怖い方なんです。優しさばかりに注目して、その怖さを忘れてはいけません。でも、怖いからこそ、その優しさの深さを知ることもできるのですけれど。とにかく、神様をナメてはいけませんし、侮辱してもいけません。
それではまた。
主にありて。
MAROでした。
【今日の小ネタ】
「一円玉1枚作るのに2円かかる」とはよく言われますが、近頃は原料の高騰やら何やらで3円かかるんだそうです。