10月15日「その愛によって、キリストと共に生かし」

しかし、憐れみ豊かな神は、わたしたちをこの上なく愛してくださり、その愛によって、罪のために死んでいたわたしたちをキリストと共に生かし(工フェソの信徒への手紙24〜5節)

私たちは以前、罪のために神との交わりがなく、死んでいた神の御心(みこころ)を思わず、自分の欲するままに生きて、神の怒りを受けるべき者であった。「しかし」と、今日の聖句は語る。憐れみかな神は、罪のために死んでいた私たちをキリストと共に生かしてくださった。すなわち、キリストは神の怒りを受けるべき罪人の私たちに代わって、十字架の裁きを引き受けて死んだ。キリストの死は、神に裁かれて死ぬ罪人の死である。そのことを私たちは知らなかった。私たちがまだ罪人であった時、キリストが私たちのために死んでくださったことによって、神は私たちを生かす愛を現されたキリストの十字架は罪人をかす愛の苦しみであり、その復活は愛の勝利である

十字架の福音を受け入れ、信じてバプテスマを受けた私たちは、キリストと結ばれたキリストの死と結ばれて、私たちの罪は贖(あがな)われ、復活のキリストと結ばれて生きる者となった今は、苦しみの日も、悲しみの日も、死ぬ日にも、復活のキリストが共におられるキリスト・イエスは、憐れみ豊かな神が私たちを愛して与えてくださった最のプレゼントである。「事実、あなたがたは恵みにより、仰によって救われました。このことは自らの力によるのではなく、神の賜物(たまもの)です」(8節) ああ、なんと驚くべき恵み私たちは何をもってこの恵みに応えようか神がキリストをえてくださったのは、私たちが神の恵みに応えて神に仕え、隣人に仕える「善い業(10節)を行うためであることを心に留めよう

内藤淳一郎

内藤淳一郎

西南学院大学神学部卒業後、日本バプテスト連盟の教会で牧会、鹿児島大学哲学科のカトリックの神学の学びから、鹿児島ラ・サール高校でも教える。日本バプテスト連盟宣教室主事、日本バプテスト連盟常務理事を8年間務める。

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