ハンガーゼロ(日本国際飢餓対策機構、清家弘久理事長)は、10月16日の「世界食料デー」に合わせて、10月1日~11月30日を「2021世界食料デー月間」とし、飢餓啓発や募金運動を行う世界食料デー大会を全国10地区(都道府県)15会場で開催する。
世界食料デーは1981年、世界に広がる食料問題や飢餓、極度の貧困を考え、解決していくことを目的に国連が制定。今回ハンガーゼロでは、「Imagination思い描こうコロナの向こう側の世界」をテーマに、1食分募金の協力を呼びかけている。今年寄せられた募金は、コンゴ民主、ケニア、エチオピア、フィリピン、インドネシアでの農業支援や地域リーダー育成、学校給食と教育、妊産婦の栄養改善などの活動をはじめ、11カ国の支援活動に用いられる。
昨年に続き、今年も新型コロナウイルス感染症対策を取りながら行われることになる同大会。各地の大会実行委員会は、入場制限やオンラインの導入などさまざまな参加方法を取り入れたことにより、昨年に比べ大会数が増えている。大会開催地域は、北海道、宮城、千葉北、東京、滋賀、
また、世界食料デーに関する全8種類の動画を制作し、各大会や教会単位での支援集会(日曜礼拝、子ども学校など)で活用してもらうようにした。動画は、今年の世界食料デーのテーマや飢餓啓発の講演、礼拝説教、コンゴ民主、ボリビア、フィリピンの海外駐在員による活動報告のほか、子どもたちにも食料事情に興味をもってもらえるよう可愛いキャラクターが登場するクイズ形式の動画を揃(そろ)えている。これらの動画は、10月からハンガーゼロYouTubeチャンネルでも、一部公開される。
さらに、昨年初の試みとして好評だった、世界食料デーの日のYouTubeライブ配信が、今年も行われる。日時は、10月16日(土)午後3時からで、若い世代にも食料デーの趣旨に賛同してもらえるようにゲームなどを使って楽しめるものになっている。
飢餓・貧困と闘いながら懸命に生きようとする人々に協力し、飢餓のない世界の実現のために、世界における物心両面の飢餓撲滅に取り組むハンガーゼロ。世界食料デーに向けて、次のように話している。
国連は、2030年までに「飢餓をゼロに」という持続可能な開発目標(SDGs)をかかげています。しかし、2020年には世界の飢餓状況は劇的に悪化、国連はその主な原因として新型コロナウイルスの影響をあげています。それによると、①昨年は世界人口の10人に1人にあたる最大8億1千百万人が飢餓に苦しんでいたと推定される、②その半数以上はアジア、3分の1以上はアフリカで暮らす人々になっている、③とくにアフリカでは飢餓が急増し、栄養不足蔓延率は他地区に比べて2倍以上である、としています。またアフリカではコロナワクチン接種が数パーセントにとどまっており、コロナ感染のさらなる拡大も懸念されています。
今年の世界食料デーは、途上国の人々が新型コロナの影響でさらなる試練に直面していることを1人でも多くの皆様に知っていただき、応援の輪を広げていきたいと願っています。ぜひご協力をお願いいたします。
世界食料デーの詳細については、ハンガーゼロ特設ページで公開中。YouTubeオンライン大会については、専用チャンネル「hungerzero」で検索。一食分募金への支援は、ハンガーゼロの公式サイトもしくは、郵便振替(00170-9-68590 日本国際飢餓対策機構、記入欄に「世界食料デー」と明記)で受け付けている。
世界食料デーの協力と同時に、子ども支援のチャイルドサポーターも募集している。これは、子どもをとりまく環境を整えていくことをとおして、子どもの健やかな成長を支援するもので、現在、世界5カ国で展開している。支援の方法など詳しくはこちらから。