Q.牧師である父に、熱心な創価学会員との交際を反対されています。お付き合いするのは難しいでしょうか?(20代・女性)
「誰かがこう言ったからわたしはそうした」という人生をどう思われるでしょうか。自分の人生に責任をとっていくのはあなた自身です。まず、どんな結婚をしたいのかというあなた自身の結婚への期待や希望を明らかにしましょう。一般的によく言われているのは、「お金・セックス・子ども・相手の家族」についての態度の一致が重要だということです。
あなたがクリスチャンなら、イエス様に仕えることと結婚生活がどのようにマッチするかを丁寧にイメージしてみましょう。クリスチャンではないとしても、父が牧師という環境に育ったあなたですから、イエス様に対するあなたの思いを明確にしていくこともこの交際問題の鍵になるように思えます。じっくりと心の中の声を聞くのです。
クリスチャンが交際をする時には結婚を前提としますから、交際そのものに慎重になります。しかし、性的罪を犯さないと覚悟を決めた上で交際することは悪いことではありません。むしろ、しっかりと相手を観察するのに必要です。
交際期間をある程度もち、引っ掛かる点があるなら、うやむやにしないで思い巡らしましょう。冷静になれない場合には、周囲の人の声を通して神さまは道を示すこともあります。
あるいは、反対が賛成に替わるのを待つうちに、互いに相手への目線が変わる可能性もあります。「恋は盲目」と言われます。見えなくなるものだからこそ、観察の目を持てるまで答えは出さずに「待つ」のです。
今のこの時代は終末期であり、キリストの国とサタンの国が激しく戦っていると宗教改革者ルターは言いました。牧師のお父さまにも天のお父さまにも、偽りや憎悪・喧騒や流血という国ではない、御霊の実のなる愛と平和の国に、娘のあなたに住んでほしいという切なる願いがあることも、交際・結婚の際に心においてほしいことです。
もり・まゆみ 臨床心理士、スクールカウンセラー。大学で聖書神学を学んだ後、英国留学、私立中高聖書教員等を経て臨床心理学を学ぶ。これまで主に教育分野でカウンセラーとしての経験を積む。クリスチャン·メンタルケアのあり様を模索している。