主の御名をあがめます。
皆様いかがおすごしでしょうか。MAROです。
本日もクリプレにお越しいただきありがとうございます。
聖書のランダムに選ばれた章から思い浮かんだよもやま話をしようという【聖書からよもやま話】、今日は旧約聖書、ダニエル書の11章です。よろしくどうぞ。
ダニエル書 11章26節
彼のごちそうにあずかる者たちが彼を滅ぼし、彼の軍勢は押し流され、多くの者が刺し殺されて倒れる。
(『聖書 新改訳2017』新日本聖書刊行会)
スポーツのスーパースターが、引退した後にお金に困っておちぶれてしまうということが、意外と多いのだそうです。スーパースターですから一生遊んでも遊びきれないほどのお金を稼いだでしょうにどうしてそんなことになってしまうかと言えば、そのスターの周りに、お金目当てにいろんな人が集まってきて、口八丁手八丁でお金を奪っていってしまうからだそうです。宝くじに当選した人にも、同じようなことがよく起こると聞きます。怪しい投資話だとか、いかがわしいビジネスだとかを持ちかけて、騙そうとする人がたくさん寄ってくるわけです。
大金を持つというのもなかなか面倒くさそうな話だな、なんて思ってしまいます。お金を持った時こそ、お金を持つ前からの人間関係を大切にした方がいいのかもしれません。お金を持ってから寄ってくる人は、あなたに寄ってきているのではなく、お金に寄ってきているだけかもしれません。お金がなくなれば「金の切れ目が縁の切れ目」とそっぽを向かれることだってあるでしょう。
今日の聖句には「これから現れるよくない王たち」についての予言が記されているのですけれど、権力というのもお金に似たようなものなのでしょうね。お金に寄ってくる人が欲しいのはお金ですし、権力に寄ってくる人が欲しいのは権力です。権力が欲しい人にとっては権力を持っている人はある意味で邪魔な存在で、いつかいなくなってくれなくては困ります。だから「彼のごちそうにあずかる者たちが彼を滅ぼし」ということになるのでしょう。
特に、よくない権力の奪い方をして、よくない権力の使い方をしているような人は、こんな顛末に陥りがちなのかと思います。お金や権力を手にする前に、お金や権力と関係なしに付き合ってくれる良きパートナーや友人を得ておくことは人生においてとても大切なことなんでしょうね。そう考えれば、たとえ今、お金も力もないとしたって「今は良い人をみつけるべき時期なんだな」と前向きになれます。ちゃんと愛で結びついた人間関係を築いておけば、後からお金や権力で他の人が結びつこうとしても難しくなります。お金や権力を得るのは愛の鎧で身を固めてから、ということなのかもしれません。その鎧なしに、裸でお金や権力の渦に突っ込んでしまうのは、実はとても不幸なこと、恐ろしいことなのかもしれません。
アメリカにいた頃「Good Cook Never Lack a Friend」ということわざ(?)を教わりました。「いいコックは友達に困ることはない」という意味です。僕はこれを冷蔵庫に貼って、たくさんの人たちを家に招いて料理を作りました。と、いうより、料理をしていたら自ずと人がたくさん集まってきて、友達になってくれました。こんな風に友達になってくれた人たちはきっと「彼のごちそうにあずかる者たちが、彼を滅ぼし」なんてことにはならないと思っています。ちなみにアメリカで誰にでも好評だった「鉄板」の日本料理は肉じゃがでしたよ。
それではまた。
主にありて。
MAROでした。
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