主の御名をあがめます。
皆様いかがおすごしでしょうか。MAROです。
本日もクリプレにお越しいただきありがとうございます。
聖書のランダムに選ばれた章から思い浮かんだよもやま話をしようという【聖書からよもやま話】、今日は 新約聖書、ヨハネの黙示録の18章です。よろしくどうぞ。
ヨハネの黙示録 18章4節
わたしの民は、この女の罪に関わらないように、その災害に巻き込まれないように、彼女のところから出て行きなさい。
(『聖書 新改訳2017』新日本聖書刊行会)
ここで「この女」と記されているのは実際の女性のことではなく、バビロンという「国」のことです。国や都市を指す代名詞は英語なら「She」など、女性形を用いることが多々あります。「姉妹都市」という言葉はありますが、「兄弟都市」はあまり聞いたことがありません。
この点を勘違いして、「女性は男性よりも劣っているのだ!」なんて主張するカルト教団さんなんかもいらっしゃるようですが、完全な誤解です。こういった誤解を防ぐために、最近では国や都市をさすのに「She」ではなく「It」を用いることの方が主流なようですが、聖書は2000年も前に記された書物ですから、そのまま女性形になっています。
さてところで、この箇所で面白いなと思ったのは、罪というのは災害と同じようなものだと記されていることです。災害に対しては立ち向かっても勝ち目がありませんから、最も有効な対処は逃げることです。罪に対しても、「逃げる・離れる」ことが対処として記されているのが興味深いところです。罪に立ち向かって、それに打ち勝とうとしてもそれは非常に難しいことです。それは地震を自分の手で押さえつけようとするようなことなのかもしれません。
災害がいつ襲ってくるか分からないように、罪もまたいつ襲ってくるか分からないものです。いつ襲われても被害を最小限にできるように対策をしておく必要があります。僕は最近、防災セットと備蓄用の食料と水を家に揃えました。いつ襲ってくるか分からない災害に、できる備えはしておこうと思ったからです。しかし、罪に対して僕はその「できる備え」をしているかどうか、改めて考えてみますと自信がなくなってきました。僕はもしかしたら罪に対して、防災セットも備蓄食料もない、無防備な状態かもしれません。災害に対しては地域の避難経路なんかも確認してありますが、罪に対しての避難経路を僕は果たして把握しているでしょうか。
地震が来たら海に近づかないとか、乾燥注意報が出たら火元に気をつけるとか、災害に対してはそこからなるべく離れることを学んでいるのに、罪に対してはそれさえもちゃんとできていません。誘惑を受けたり心を乱される可能性のある場所や状況はできるだけ避ける方がいいのでしょうが、わかっていてもできていません。災害は避けるくせに、罪は避けないんです。どちらも「我が身の危険」という意味では同じくらいに恐ろしい脅威であるのに。
今一度、改めて罪に対する「防災セット」とか「避難経路」とかを確認したいと思います。災害はいつどこで起こるか分からないから恐ろしいのですし、罪もまたいつどこで起こるか分からないから恐ろしいんです。きちんと備えておかなくてはいけないと思わされました。
それではまた。
主にありて。
MAROでした。
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