30年間続いた南北教会の「光復節共同祈祷文」 今年は実現しない? 2020年8月11日

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 朝鮮半島の南北関係悪化に伴い、南北の教会が毎年8月15日の「8・15光復節」(解放記念日)を控えて発表してきた「朝鮮半島の平和統一に向けた南北共同祈祷文」が今年は初めて実現しない可能性が出て来た。進歩派とされる全国メディア「ハンギョレ」が5日報じた。

 韓国キリスト教教会協議会(NCCK)は4日、韓国独自の祈祷文を配布した。総務のイ・ホンジョン牧師は「北朝鮮の朝鮮キリスト教連盟側(朝キ連)に今年の共同祈祷文草案を送ったが、まだ連絡がない」とし、「光復節の前日に連絡が来たこともあり、まだ返事を待っている」と述べた。

 1989年以来、NCCKと朝キ連は光復節に際して、光復節共同祈祷文を発表し、共同祈祷の礼拝を上げてきた。共同祈祷文は、韓国側から書信の連絡などを通じて草案を朝キ連側に提案した後、両者が合意する形で発表してきた。世界教会協議会(WCC)も2013年の総会で毎年8月15日直前の日曜日を「朝鮮半島の平和統一に向けた世界共同祈祷の日」に定め、全世界の教会が参加することを決議した。

 しかし、朝キ連側の返信がなければ、31年目で初めて共同祈祷文の発表が中止されることになる。現政府の時よりも強硬な北朝鮮政策をとった朴槿恵(パク・クネ)政府時代にも、光復節には南北が合意した共同祈祷文が発表された。

 南北教会は毎年、復活祭にも共同祈祷文を発表してきたが、昨年は合意に至らず、韓国だけが単独で祈祷文を配布した。NCCKが単独で発表した共同祈祷文は「全世界が新型コロナで大きく萎縮している」とし「わが民族が解放の感動を完全に享受することを願うように、全世界が感染病の捕虜状態から早く自由になることを願う」と述べている。

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