「不適切な関係」はやがて自分に牙をむく【聖書からよもやま話259】

主の御名をあがめます。

皆様いかがお過ごしでしょうか。MAROです。
本日もクリプレにお越しいただきありがとうございます。

聖書のランダムに選ばれた章から思い浮かんだよもやま話をしようという【聖書からよもやま話】、今日は旧約聖書、エゼキエル書の23章です。よろしくどうぞ。

エゼキエル書 23章22節

見よ、わたしは、あなたの心がすでに離れ去ったあなたの愛人たちを、あなたに対して駆り立てて、周りからあなたを攻めに来るようにする。
(『聖書 新改訳2017』新日本聖書刊行会)

エゼキエル書23章には一組の姉妹のことが書いてあります。姉は不倫をし、その不倫によって結果的に殺されてしまいました。妹はそれを見ていたのに「自分は大丈夫」と同じように、いやむしろそれ以上にひどい不倫をするようになりました。

この「姉」はサマリヤ、「妹」はエルサレムのことを示す比喩です。サマリヤは神様に従わないアッシリアに心を売って、その結果アッシリアに滅ぼされました。エルサレムはその様子を見ていたのに、バビロニアに心を売ってしまいました。そこで神様は「じゃぁ君はそのバビロニアによって滅ぼされることになるよ」と、エルサレムに告げているのが今日の引用箇所です。そして実際にその通りにエルサレムはバビロニアに占領されました。
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愛する相手、頼る相手を間違えると、いずれその相手やその行為が自分に牙をむくことがあります。結婚によって結ばれたパートナーがいるのに、他の人を愛するのはまさにそれです。不倫で身を滅ぼす芸能人はいつになっても後を断ちません。彼らは愛する相手をまちがった、つまり不適切な相手を愛してしまった故に、身を滅ぼすことになるわけです。一時は愛し合っていたとしても、その愛が覚めた時に、不倫相手が週刊誌に事実を告発したりするわけです。政治家だって、不適切な相手を愛した、つまり関係を持ってしまった故に身を滅ぼす結果にまさに現在なっています。

「可愛さ余って憎さ100倍」なんて言葉もあります。不適切な関係がその後に大きな敵対関係に変わってしまうことが人間社会には多々あります。ましてその相手はかつて愛し合っていた故にこちらの弱みをたくさん知っています。不適切な関係は時として巨大な脅威を生むんです。

僕たちクリスチャンはどうでしょう。神様以外との不適切な関係はありませんか。お金、地位、名誉、世間体、情愛・・・世は僕たちクリスチャンを「不適切な関係」に誘惑するものに満ちています。しかしそういったものを僕たちが神様より優先して「不適切な関係」を結んでしまえば、やがてそれらのお金、地位、名誉、世間体、情愛・・・そういったものが脅威として僕たちに牙をむくことになるかもしれません。それによって身を滅ぼす結果に至るかもしれません。重々気をつけなくてはいけないなと思わされます。

それではまた明日。

主にありて。
MAROでした。

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横坂剛比古(MARO)

横坂剛比古(MARO)

MARO  1979年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科、バークリー音楽大学CWP卒。 キリスト教会をはじめ、お寺や神社のサポートも行う宗教法人専門の行政書士。2020年7月よりクリスチャンプレスのディレクターに。  10万人以上のフォロワーがいるツイッターアカウント「上馬キリスト教会(@kamiumach)」の運営を行う「まじめ担当」。 著書に『聖書を読んだら哲学がわかった 〜キリスト教で解きあかす西洋哲学超入門〜』(日本実業出版)、『人生に悩んだから聖書に相談してみた』(KADOKAWA)、『キリスト教って、何なんだ?』(ダイヤモンド社)、『世界一ゆるい聖書入門』、『世界一ゆるい聖書教室』(「ふざけ担当」LEONとの共著、講談社)などがある。新著<a href="https://amzn.to/376F9aC">『ふっと心がラクになる 眠れぬ夜の聖書のことば』(大和書房)</a>2022年3月15日発売。

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