金に勝るとも劣らない価値の「奇跡のオイル」【聖書からよもやま話175】

主の御名をあがめます。

皆様いかがお過ごしでしょうか。MAROです。
今日もクリプレにお越しいただきありがとうございます。

毎回、新旧約聖書全1189章からランダムに選ばれた章を読んで、僕の心に浮かんだ事柄を、ざっくばらんに話してみようという【聖書からよもやま話】、今日は 旧約聖書、  列王記第一の10章です。それではよろしくどうぞ。

◆列王記第一 10章10節

彼女は百二十タラントの金と、非常に多くのバルサム油と宝石を王に贈った。シェバの女王がソロモン王に贈ったほど多くのバルサム油は、二度と入ってこなかった。(『聖書 新改訳2017』新日本聖書刊行会)

シェバの女王はソロモン王の知恵に感服して、多くの贈り物をソロモン王に贈りました。120タラントの金と言われても現代の僕たちにはピンときませんが、1タラントは約34kgですから4080kg、ざっと4tの金が贈られたということです。これを書いている現在の金の相場は1gで約8500円ですから、現在の価値で340億円分もの金です。

しかし、聖書がこの箇所で注目しているのは340億円分の金よりも、むしろ「非常に多くのバルサム油」です。340億円分の金に勝るとも劣らない価値があるように記されているこのバルサム油とはどんなものなのか気になって調べてみました。

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Maša Sinreih in Valentina Vivod, CC BY-SA 3.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0>, via Wikimedia Commons

バルサム油は現在では「奇跡のオイル」として注目を集めているようです。北米やアフリカ大陸で産出するそうですから、シェバの女王が贈ったものは地理的にアフリカ産のものとみて間違いないでしょう。その効能は幅広く、香りを嗅ぐだけでストレス解消や安眠に強い効果があり、髪に塗れば髪質の向上や育毛に効果があり、口に含めば歯周病予防効果があり、食べれば抗酸化作用やがん予防効果もあり、傷に塗れば傷薬になり、痛めた関節に塗れば消炎剤として作用する・・・と、まさに万能薬です。

アマゾンさんで調べましたら550円(10ml)で販売していました。1mlあたり55円ですから1gあたり8500円の金と比べたらずいぶん安いなとも思えますが、ソロモン王の時代は紀元前10世紀で、医療もまだまだ進んでいませんから、この「万能薬」は価格以上に価値があったことでしょう。もしかしたら現代社会で言えば国家間の医療技術の提供くらいの意味があったのかもしれません。つまりシェバの女王はソロモン王に経済的な支援をしただけではなく、医療技術支援もしたのかもしれないということです。わざわざ聖書が「これほど多くのバルサム油は二度と入ってこなかった」と言及しているからには、そのくらいのインパクトがある行為だったのではないかと思うんです。

現代でもコロナ禍において「ワクチン外交」なんて言葉ができましたものね。そのくらい、医療品や医療技術というのはお金に変えられない価値があるものです。

それではまた明日。

主にありて。
MAROでした。

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横坂剛比古(MARO)

横坂剛比古(MARO)

MARO  1979年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科、バークリー音楽大学CWP卒。 キリスト教会をはじめ、お寺や神社のサポートも行う宗教法人専門の行政書士。2020年7月よりクリスチャンプレスのディレクターに。  10万人以上のフォロワーがいるツイッターアカウント「上馬キリスト教会(@kamiumach)」の運営を行う「まじめ担当」。 著書に『聖書を読んだら哲学がわかった 〜キリスト教で解きあかす西洋哲学超入門〜』(日本実業出版)、『人生に悩んだから聖書に相談してみた』(KADOKAWA)、『キリスト教って、何なんだ?』(ダイヤモンド社)、『世界一ゆるい聖書入門』、『世界一ゆるい聖書教室』(「ふざけ担当」LEONとの共著、講談社)などがある。新著<a href="https://amzn.to/376F9aC">『ふっと心がラクになる 眠れぬ夜の聖書のことば』(大和書房)</a>2022年3月15日発売。

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