3月16日 マルコ3章14節

そこで、十二人を任命し、使徒と名付けられた。彼らを自分のそばに置くため、また、派遣して宣教させ、悪霊を追い出す権能を持たせるためであった。
マルコ3章14節(参照箇所同書3章13〜19節)

使徒とは遣わされた者の意味を持ち、委託されたことを忠実に果たす使命を有する者のことです。十二人とは、イスラエル民族が十二部族から成り立っていたことに由来しています。イスラエルとは神の民という意味ですから、これを新約の立場で解釈すれば教会を表わすことになります。彼らが遣わされて、宣教し、神に敵対する諸勢力と戦う力を与えられたとは、教会に委託された働きそのものを示すものです。

とはいえ、このような大きな使命を託された使徒たち一人一人をよく見れば、いろいろな人間の集まりであります。シモン・ペトロは「あなたはメシアです」と告白するかと思えば、十字架の死を前にした主を「知らない」と言い張り、トマスは疑い深いとされ、ユダに至っては銀貨三十枚で主イエスを売るという始末です。他の弟子にしても、主の十字架の時には、恐れおびえていたのですから、五十歩百歩です。

にもかかわらず彼らは教会を代表し、その任務を負う者とされています。わたしたちが教会であるとき、主は人の質や条件を問題にされないということです。「このわたしでも」とわが身をふり返って、主の委託に応えている己の姿を発見するのではないでしょうか。

 






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